私が講師を務める『自立型問題解決思考法』
今回は問題解決のコツその2『感情を切り離す』をご紹介します。
 
なぜ『感情を切り離す』が問題解決に有効なのか。
あなたは今までに、このような経験をしたことはないでしょうか。
お客さまからのクレーム、上司に言わず自分ひとりで解決しよう、と試行錯誤したが解決できず、事態はどんどん悪化。
お客さまから取引停止を宣告される直前で上司に報告した。
最終的に解決できたものの、あとで上司から
「なぜもっと早く言わないんだ!」
と叱責を受けてしまった。
 
なぜ、こんなことが起きてしまったのか。
それは、あなたの感情が問題解決の邪魔をしていたからです。
上司に問題を報告したら、こんなことが起きるのでは…。
・全員の前で怒鳴られたら、かっこ悪い
・仕事ができない人間だと思われてしまう
・人事評価が下がってしまう
これらの想像が引き起こす、怖れや軽蔑、嫌悪といった感情が、上司に報告して対応策を協議する、という問題解決に最適な行動の邪魔をしたのです。
 
そうならないために必要なのが、今回のコツ『感情を切り離す』。
感情を切り離すことで、客観的かつ冷静に問題を対処できるようになります。
 
では、どうやったら感情を切り離すことができるか。
コツは感情を具体化する。
私は研修の中で皆さまに、実際に職場で起きている問題を思い浮かべながら『問題の本質をつかむ5つの質問』と向き合う時間を取っています。
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1)困ったこと
今あなたが困っていることを、思いつくままに書き出してください
2)一番解決したいこと
1)で書き出した困ったことの中で一番解決したいことを一つ選んで、具体化してください
3)期待する結果
最終的に一番解決したいこと2)がどうなってほしいと思いますか?
4)現実
いま一番解決したいこと2)はどんな状況ですか?
5)感情
一番解決したいこと2)に対して、あなたはどう感じていますか?
 
5)感情は喜怒哀楽で表現します。
具体的には、怒り、悲しみ、怖れ、驚き、嫌悪、軽蔑、喜びなど。
悔しい、情けない、落ち込んでいるなど、ご自身の言葉で自由に表現してみましょう。
 
感情を具体化したら、その感情は横に置いてください。
次に向き合うのは、3)期待する結果と4)現実。
問題とは期待する結果と現実の差。
感情を切り離して目の前の事実と向き合うことで、期待する結果と現実の差を冷静に把握することができます。
 
「この差を埋めるために何をしたらよいか?」
この問いへの答えが、最適な解決策を導く鍵となります。
 
一人でも多くの方が組織で活躍できるよう、私は研修を通して自立型人材の育成に努めています。