私が講師を務める『自立型問題解決思考法』
今回は問題解決のコツその1『視点を変える』をご紹介します。

なぜ『視点を変える』が問題解決に有効なのか。
私が自立型問題解決思考研修で最初に申し上げることがあります。
それは「ひとつに絞らない」。
問題が悪化する原因のひとつに、適切な対策への着手の遅れが挙げられます。
時間が経てば経つほど事態は悪化します。
例えば、風の強い日に山火事が発生した光景を思い浮かべてみてください。
時間が経つにつれて火は燃え広がり、手の施しようがない状態になってしまったニュース映像をご覧になったことのある方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

解決策を迅速に決定して対処するのは大切なことです。
しかし、問題の本質をとらえる前に解決策を絞ってしまうと、その解決策が有効でなかった場合、かけた時間や労力が無駄になるだけでなく、問題の悪化や深刻化を招きかねません。

そうならないために必要なのが、問題の本質をとらえること。
問題の本質をとらえることで最適な解決策が選択でき、その結果として、影響を最小限に食い止める問題解決が可能となります。

では問題の本質をとらえるために、何か必要か。
私の答えは『視点を変える』
問題をある一つの側面だけでしか見ていないと、分析に偏りが生じ、問題の本質をとらえるのは難しくなります。
そこで『視点を変える』
問題を多面的に観察することで、さまざまな切り口で分析を行うことができ、結果的に問題の本質に素早くたどりつけるようになります。

ではこれから『視点を変える』エクササイズ、短所変換のやり方をご説明します。
tansyohenkan

印刷した短所変換シートとタイマーを用意します。
最初にタイマーを2分間セット。
タイマーをスタートしたら、左側の”短所”と書いてある欄に、ご自身の短所、弱み、弱点だと感じていることを、思いつくままに書き出してください。

短所の記入が終わったら、タイマーを3分間セット。
再びタイマーをスタートしたら、先ほど書いた”短所”を長所、強み、得意なことに変換、その答えを右側の欄に書いてください。

変換できないと感じたら、この質問を自分自身に投げかけてみましょう。
「この短所を持つ部下や後輩を褒めるとしたら、どうやって褒めるだろうか?」
思い浮かんだ言葉を、右側の欄に書いてください。

それでも思いつかない場合、奥の手があります。
『ネガポ辞典』というアプリです。
Androidアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.haj.www.negapo
iPhoneアプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/negapo-ci-dian/id443101381

ネガポ辞典は北海道の高校生が企画、全国高等学校デザイン選手権(通称デザセン)2010で第3位となり、審査員長の小山薫堂さんに「元気になれる心のアプリ」と絶賛されて2011年6月にリリースされた、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換えるアプリです。

例えば、ネガポ辞典で『飽きっぽい』を検索すると、『気持ちの切り替えが早い』『視野が広い』『行動力がある』と出てきます。
最初はネガポ辞典に頼らざるを得ない場面が多いかもしれませんが、経験を積めば自力で短所変換できるようになります。

短所変換の訓練で視点を変えるコツを身につけると、さまざまな切り口から問題を分析、問題の本質を素早くとらえ、結果的に影響を最小限に食い止める問題解決ができるだけでなく、問題に冷静かつ前向きに取り組めるようになるでしょう。

一人でも多くの方が組織で活躍できるよう、私は研修を通して自立型人材の育成に努めています。