先月の課題図書『生き方』(稲盛和夫さん)を読んで思い出したのが、この言葉でした。

新卒で入社した会社(第二電電DDI)の社是です。
「国民のために長距離電話を安くしよう」
「たった一回しかない人生を意義あるものにしよう」
「いまわれわれは百年に一度あるかないかという大きなチャンスを与えられている。その機会に恵まれたことに感謝し、このチャンスを活かそう」
これらの言葉、当時新入社員だった私に、とっても魅力的に響きました。
稲盛さんとは年末最終日の仕事納めの納会で何度かご一緒したことがあります。

印象に残ったフレーズ

人生の方程式
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

いつも自分の能力を未来進行形で考えて仕事を行ってきたのです。

何事に対してもど真剣に向き合い、ぶつかっていく-これは「自らを追い込む」ということでもあります。それはすなわち、困難なことであっても、そこから逃げずに、真正面から愚直に取り組む姿勢を持つ、ということ。

今日を完全に生きれば明日が見える

外国、とりわけアメリカでは、物事を判断するのに「リーズナブル(正当である)」という言葉がよく出てくることでした。
しかも、その正当性合理性のものさしとなっているのは、社会的な慣習や常識ではなく、彼ら自身がもっている原理原則や価値観でした。
つまり彼らは、自らの信念に根ざした確たる哲学、判断基準を確立していたのです。

心を磨くために必要な六つの精進
①誰にも負けない努力をする
人よりも多く研鑽する。
またそれをひたむきに継続すること。
不平不満をいうひまがあったら、一センチでも前へ進み、向上するように努める。
②謙虚にして驕らず
③反省ある日々を送る
④生きていることに感謝する
⑤善行、利他行を積む
⑥感性的な悩みをしない
いつまでも不平をいったり、しても仕方のない心配に囚とらわれたり、くよくよと悩んでいてはいけない。
そのためにも、後悔をしないようなくらい、全身全霊を傾けて取り組むことが大切である。

素直な心とは、自らの至らなさを認め、そこから惜しまず努力する謙虚な姿勢のことです。
人の意見をよく聞く大きな耳、自分自身を見つめる真摯な目、それらを身のうちに備えて絶えず働かせることなのです。

動機善なりや、私心なかりしか

私は、人間の心は多重構造をしていて、同心円状にいくつかの層をなしているものと考えています。
すなわち外側から
①知性
後天的に身につけた知識や論理
②感性
五感や感情などの精神作用をつかさどる心
③本能
肉体を維持するための欲望など
④魂
真我が現世での経験や業をまとったもの
⑤真我
心の中心にあって核をなすもの。真・善・美に満ちている
という順番、で重層構造をなしていると考えています。

2017年の年末、このタイミングで、この本と向き合ったことで、自分を振り返る機会ができました。