今月の課題図書『トヨタのPDCA+F』(桑原晃弥さん)

を読んで最も印象に残ったのが、この言葉でした。

「外のせいにしない」
内を変えることがPDCAの目的。
外因よりも内因に目をこらすほうが、かえって視野は広がり、真因を突き止めやすくなるものです。

トヨタの改善PDCA+F
P…PLAN
真因を考え、改善策を比較検討し、最善の策(計画)を立てる。
D…DO
反対や障害があっても断行する。
とにかくやる。
とことんやる。
C…CHECK
結果を現地現物で見届ける。
A…ACTION
問題があれば改善する。
F…FOLLOW
いい改善ができれば標準化したり、他部署に展開したりする。
失敗した場合は失敗のレポートを書いて共有する。

PDCAをしっかり回すために必要な5つのポイント

◆3つの「きく」
トヨタ式は「聞く」「聴く」「訊く」の3つの「きく」を使います。
例えば上司が「問題はないか?」と聞いて、「問題山積みです」という答えが返ってくる場合は、よほどの事態だと察知できます。
これが「聞く」のレベルです。
しかし、たいていは「とくにありません」という反応でしょう。
そこで、具体的に「計画の進捗状況は?」などと「聴く」と、多くの問題が浮かび上がってきます。
さらに現場を回りながら、「このやり方でいいのか」などと「訊いて」いくと、細かい問題まで掘り起こせます。

◆バッド・ニュース・ファーストの環境を作れ
・悪い情報を伝えられたら、まず「ありがとう」と礼を言って、「悪い情報を伝えた人は免責されるんだよ」という含みを残す。

・責任追及より原因追求を優先させる姿勢を日頃から明らかにしておく。
・間接情報よりも、現場情報、当人の証言を重視する。

◆改善には順番がある
トヨタ式は、小さなサイクルを回し続け、成果を積み重ねることで大きな目標にたどり着こうとします。
それを端的に表したのが「改善には順番がある」という言葉です。
たとえばモノづくりなら「作業改善→設備改善→工程改善」といった順番になります。

◆ヨコテン
トヨタ式PDCA+Fでは、いい改善ができた時は必ずヨコテンをします。
ヨコテンとは「横展開」のことです。
「水平展開」という企業もあります。
ある部署や工程で上がった成果を、他の部署や工程に適用することで、企業全体の成果へと変えていく方法です。
PDCAの成果を「私」→「あなた」→「みんな」と広げていくわけです。

◆教育と訓練は違う
トヨタ式に「教育と訓練は違う」という言い方があります。
教育…新しい知識や仕事のやり方を教える
訓練…教えたことを繰り返し練習させて体で覚えさせる
トヨタ式は、「教育して終わり」にしません。
安全と効率のために細部まで徹底して訓練し続けます。
より高いレベルを目指してフォローし続けるのがトヨタ式人づくりのサイクルです。

悪い情報には、まず「ありがとう」
まずは妻から始めます。