今月の課題図書『マキャベリの「君主論」

をひとことで表現するとしたら?
に対する私の答えです。

今回は「ありかた」と「やりかた」2つの切り口で、自分でも使えそうなコツを5つずつ選んでみました。

【ありかた編】

君主に必要なことは、自分の身を守るために、どのように悪を実行できるかを知ること。
そして必要に応じて、それを使ったり、使わなかったりすることです。


君主というのは強制的にでも獣の力を身につけなければならないのですが、その中でも選ぶべきは狐の力とライオンの力でしょう。
ライオンだけでは罠から身を守ることができませんし、狐だけでは狼の群れから身を守ることができません。
だから狐になって敵の罠を見抜き、ライオンになって狼に立ち向かうことが必要なのです。


ある異常な行動によって市民の生活をよくも悪くもできるとき、その機会を持った人間はそれがほめ讃えられる手段なのか、罰せられる手段なのかをよく考え、人々が名声として語ってくれるほうを選ぶべきなのです。
君主は常に、あらゆる事柄に関して、自分が偉大で立派な人間であるという評判を得る行動をとるよう努力すべきでしょう。


君主の心得としては、「太っぱら」などというコストのかかる評判を得ることに、力を注いではいけないということ。
賢明であるならば、「ケチ」という悪評が立つことなど、恐れるべきではありません。


いざ問題が起こったとき、恐れられるより愛される方がいいのか、愛されるより恐れられる方がいいのかは、よく考えねばなりません。
この二つを両方兼ね備えることは理想的ですが、一人の人間がそれを同時に持つことは困難です。
そこで二つのうちのどちらかを捨てるとしたら、愛されることよりも、恐れられるほうを選ぶのが、ずっと安全になります。

【やりかた編】

新しく国家をつくる君主がやるべきことといえば、まず自身の安全を確保すること。
信頼できる味方を勝ち取ること。
武力や謀略によって敵を打ち負かすこと。
民衆に愛されると同時に、恐れられること。
兵士に慕われるのと同時に、畏怖されること。
力を持ち、自分を傷つける可能性のあるものを抹殺すること。
古いしきたりを、新しいものに変革すること。
厳格であり、寛大であり、慈悲深くあり、公平であること。
不誠実な軍は解体して、新しい軍を創出すること。
各国の王や君主とは友好関係を保ち、自分に助力してくれるように仕向けるか、さもなくば慎重に攻撃すること。


すべての悪事は、一回で一気にやらなければなりません。
その代わり恩恵を与えるときは、少しずつ少しずつ、ゆっくりと長く、小刻みに与えるのです。
そうすれば人々は、永遠に自分が愛されているように感じるでしょう。

③善人である必要はない。ただ、そう見せかけよ!
慈悲深く、信頼でき、人情味あふれ、敬虔で、公正である…かのように見せかける。
もちろん、「気持ちが実際にそうあってはいけない」ということはありませんが、必要に応じて正反対に変化できることは必要なのです。

④侮られるな、憎まれるな
あらゆることの中で、人が最も憎まれやすいのは、強欲になること。
そして財産を略奪したり、臣民の妻子を奪うことです。
この二つは決してしてはなりません。
次に人が軽蔑される要因は、気まぐれなこと、軽薄なこと、弱々しいこと、卑しいこと、優柔不断なことなど。
頑として君主は、そんな気持ちが起こらないように、自分を律しなくてはいけません。
そして、君主は自分の行動が偉大であり、勇気あるものであり、価値あるものであり、断固たるものであることを示すよう、努力しなければなりません。


君主を見抜く際は、彼の周りにいる側近を見ればいいのです。
彼らが有能で、常に忠誠心を表しているのであれば、君主は賢い者であることが想像できます。
なぜなら彼は能力ある者を選び、その人物に忠誠心を持たせておくことができる人間なのです。

今後も妻をはじめ、人と接するときは細心の注意を払います。