外国人材だけでなく、日本人の若手社員教育にも大いに活かせるのではないかと思って手に取りました。
異文化理解の問題地図』(千葉祐大さん)


紹介された事例はどれも「あるある!」、思わず大きく頷いてしまいました。

日本人の若手社員教育にも活かせそうなコツ

◆指示が正しく伝わらない伝え方の3つの原因
①伝わりにくい言葉を多用する
外国人には次の3つの言葉づかいは要注意です。
・あいまい言葉
人によって意味のとり方が違ってくる言葉
最初から相手の気づきに期待する言葉
異なった複数の意味をもつ言葉
・カタカナ言葉
・専門的すぎる用語
②伝わりにくい話し方をする
・無表情
・ボソボソ話す
・滑舌が悪い
③言わなくてもわかると思っている

◆重要なことは最低3回くり返す
重要な内容であれば、最低3回はくり返すのがキホンです。
表現を変えて言い直したり、補足の説明をしたりして、しっかり内容を徹底させましょう。

◆図やイラストで伝える時の4つのポイント
①文字数は50字以下にする
②漢字にはふりがなを振る
③マル(〇9マークやバツ(×)マークを多用する
④手順やスケジュールを示す時は、矢印(→)マークを使う

◆「ほめアプローチ」の3つのポイント
①プライドをくすぐる
「あなたは特別だ」
②功利的な考え方をくすぐる
「あなたはほかの人に負けていない」
③仲間として受け入れたことを示す
「あなたは必要な仲間だ」

◆ほめ言葉サンドイッチ法
①結果をほめて
②プロセスをほめて
③建設的に叱って
④励まして
⑤期待の言葉を述べる

◆結論オウム返し法
最初に相手の意見を受け入れた後に、
「こちらのほうがもっといいのでは」
と逆提案を投げかけるやり方です。
具体的には、次の順に述べていきます。
①結論の肯定
②受け入れられない理由
③代替案

◆遅刻が多い外国人材に時間を守らせるには
遅刻が多い外国人材に時間を守らせるための特効薬は、本書でも登場した「ルールの見える化」。
ルールを可視化し、理由や目的、日本の常識とともに、その内容を繰り返し伝える-これに勝る対策はありません。
くれぐれも暗黙の了解で済ませないことです。
1つ付け加えるとすれば、ルールを適用する際はアメとムチをうまく使い分けた方がいいでしょう。
ルールを守った者にはごほうびの「アメ」を与え、逆にルールを破った者には厳しめの「ムチ」を課すと効果的です。

◆日本人とはまったく違う退職理由がある
①将来のキャリアパス(発展空間)が見えない
一番目の理由は、将来のキャリアパスが見えないこと。
自分の将来像が具体的なレベルで描けなければ、外国人材はいとも簡単に会社を辞めてしまいます。
②はなから終身雇用の観念が薄い
③職場の居心地が悪い
④上司に魅力を感じない
⑤なんで自分を採用したのかわからない

◆2段階でこれから得られるメリットを提示する
とかく即物的で、早めのステップアップを望む外国人材には、これから得られるメリットを2段階で提示するのが効果的です。
具体的には、短期(半年~1年以内)と長期(1年以上~3年以内)に分けて、得られる可能性のあるメリットを可視化するのです。
(中略)
提示するメリットは、短期が「報酬・評価面の内容」、長期が「昇進・昇格といったキャリアアップを実現する内容」がいいでしょう。

異文化理解の問題地図』(千葉祐大さん)