去年参加した勉強会でもらった本『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(日野瑛太郎さん)


来月の新入社員研修の参考になるんじゃないかと思って手に取ったところ、予想以上に面白くて一気読み。
読み終えて一番印象に残った言葉が「多様な価値観を認める」でした。

◆「社会人」というヘンな言葉
日本でいうところの「社会人」に一番近そうな言葉は、「働いている人」、すなわちworkerということになりそうですが、こういった人たちを指すために「社会」なんて大層なものを持ち出すのは日本だけです。

◆「社会人の常識」は思考停止ワード
「社会人としての常識」という言葉は、ある会社や業界内で暗黙のうちに規定されたローカルルールを指しているに過ぎないのです。

◆日本を支配する「労道」というカルト教
日本は無宗教国だと言われていますが、それは間違っています。
日本という国は現在、「労道」というカルト宗教に支配されているのです。
「仕事様」を否定する人は異端であり、迫害の対象となります。

◆「社畜」とは何か?
社畜=会社と自分を切り離して考えることができない会社員

◆社畜の分類学
◎奴隷型社畜
会社からまるで「奴隷」のような働き方を強要されている社畜のことです。
◎ハチ公型社畜
会社を愛し、会社とともに成長したいという強い想いを持った、会社への忠誠心が高い社畜です。
◎寄生虫型社畜
何があっても、とにかく会社に必死にしがみつこうとする社畜のことです。
◎腰巾着型社畜
上司や先輩に媚びへつらい、会社内におけるポジション確保に全力を上げるタイプの社畜のことです。
◎ゾンビ型社畜
自分が社畜であるというだけでなく、他人まで社畜にしなければ気が済まないというタイプの社畜のことです。

◆社畜は6つの仕事感に支えられている
①やりがいのある仕事につけたら、それで幸せ!
②つらくてもいいから、成長したい!
③給料をもらっている以上、プロ!
④言い訳は、悪!
⑤経営者目線を持って仕事をすべき!
⑥どれだけがんばったかが大事!

◆こうして社畜が完成する
①仕事の「やりがい」を最重要視する仕事観の形成
②過酷な就職活動を終えることで芽生える会社への恩義
③職場にはびこる同調圧力による洗脳

◆脱社畜のための8カ条
①「やりがい」にとらわれるな
②つらくなったらいつでも逃げていい
③「従業員目線」を持ち続けよう
④会社の人間関係を絶対視するな
⑤会社はあくまで「取引先」と考えよ
⑥自分の労働市場価値を客観的に把握しよう
⑦負債は極力背負わない
⑧自分の価値観を大切にしよう

自分で考え、自分で決めて、自ら動く。
来月の新入社員研修は、そんな方への最初の一歩を提供できるカリキュラムにしよう、と改めて思いました。