キャッチーなタイトルと明るい表紙に惹かれて手に取りました。
「日本一おかしな公務員」
(山田崇さん)
著者の山田さんは1975年生まれ。
肩書は塩尻市役所(長野県) 企画政策部 官民連携進課 課長補佐(兼)官民連携推進係長。
現役の市役所職員さんです。
・アートプロジェクト「Shiojiring」
・塩尻市役所の若手職員意見交換会「しおラボ」
・空き家プロジェクト「nanoda」
・地方創生協働リーダーシッププログラム「MICHIKARA」
など、市役所職員の枠を大きく超えて次々とプロジェクトを立ち上げる山田さんの思考がギュッと凝縮された一冊。
「今年一番かも」
読んでいるとジワジワとパワーが湧いてきます。
大きく頷いた箇所
★プロローグ
P(計画)は飛ばして、Aは「謝る」です
「なんか面白そうだから、とりあえずやってみよう」
ここからスタートするのです。
Pを飛ばして、Dから始める。
何かを始めると、当然、誰かからチェックを受けます。
「何をやっているんだ!」
と叱られることも多い。
私にとってのAは謝る(Apologize)のAなのです。
★13ページ
組織や社会を変えるために、何をしたらいいのか?
答えは誰も知りません。
でも、確実にいえることがある。
「小さなdo」で目の前にいる人を喜ばせることの積み重ねでしか、世の中は変えていけないということです。
★31ページ
考えても仕方のないことは捨ててしまう。
考える意味のあることにだけ集中する。
確率の高いほうに賭ける。
★46ページ
ナンパに限りませんが、大切なのは数をこなすことです。
もちろん経験値が上がることもあるのですが、母数が増えれば増えるほど、確率で考えられるようになるからです。
★120ページ
面白いもので、最初はうさんくさい目で見られても、7年もやっていたら信用が生まれる。
まさに継続は力なりです。
★124ページ
誰かがアイデアを出したとき、私がまず聞くのは
「最初に呼びたい人は誰?」
その人のために企画を練る。
n=1の精神です。
最初のひとりを大切にする。
「みんな来て!」
じゃ誰も来ません。
「ひとりずつしかナンパできないよ」
と。
★134ページ
その人にそう見えたのなら、それが正解なのです。
決して否定しない。
私は目の前の記者(n=1)としっかり向き合いたい。
彼がどういう解釈をするのかが知りたい。
むしろ、さまざまな解釈を楽しんでいる。
のりしろがあるからこそ、さまざまな偶発性が生まれてくるのだと思います。
寛容性です。
山田崇さんのTED動画、本書の見どころが18分5秒に凝縮されています。
動画に共感してくださった方に、とってもおススメです。
「日本一おかしな公務員」
(山田崇さん)
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