11月にタイムマネジメント1日研修の依頼を受けたので、カリキュラムをバージョンアップさせようと思って何冊か手に取ったうちの一冊がこれでした。
実践図解 成果を上げながら 「残業ゼロ」で帰れるチームのつくり方』(小山昇さん)


著者の小山昇さんは株式会社武蔵野の代表取締役。
株式会社武蔵野はダスキン事業を基盤としながら、18年連続増収の実績を持つ武蔵野を「生きた経営のショールーム」として、経理を含めた現場を公開する経営支援事業を営む会社です。

本書は株式会社武蔵野の経営サポートを受けている事業の成功事例を7つのステップに分けて紹介しています。
step1:残業は「悪」だと知る
step2:社内の「ブラックボックス」を作らない
step3:「ムダ」を捨てる
step4:「縦割り」「個人プレー」を壊す
step5:「忙しそうなフリをしている人」に仕事を渡す
step6:部下の「やる気」と組織の「ポテンシャル」を伸ばす
step7:小さな「工夫」を積み重ねて、大幅に時間を減らす。

具体的なノウハウは本書をお読みいただくとして、今回はプロローグ「チームの巧みなマネジメントによって結果は必ずついてくる」から、小山さんの思考の肝だと感じた箇所を抜粋してご紹介します。

今や、伸びる会社の条件は明確です。
販売戦略に巧みな会社ではありません。
「人材戦略」の巧みな会社だけが伸びる時代になった。

残業減らしても可処分所得を下げなければいい。

これだけ人と人のつながりを大切にするのは、最終的に物事を決めるのは人間だからです。
武蔵野もITを積極的に取り入れて、バックヤードは最大限効率化しつつ、お客さまと接する部分、同僚や部下と接する部分、人と接する部分は最大限にアナログな手法を取り入れています。
どんなにコンピューターの情報を蓄積しようが、最後に決めるのは人間ですから。

ですから、思っていることを口に出すのではなく、全て付箋に書かせています。
書けば論点もブレない。

脆弱の組織ほど、個人の瞬発力に依存してしまう。
我が社は個人のスタンドプレーで勝てるほどヤワな組織ではありません。

結果が出ていることの真似すらできない人が、結果が出ていない新しいことをやろうとしても、うまくいくはずがない。

だいたい、オリジナルだとか創意工夫は、聞こえはいいですが、要するにそれは自分の都合でしかないものです。
現場で苦労と努力を続けた人が辿り着く境地です。
独自の革新的な取り組みなんてもっともらしい言葉に真実はありません。

実践図解 成果を上げながら 「残業ゼロ」で帰れるチームのつくり方』(小山昇さん)