本書の表紙を目にしたとき、このメッセージが降りてきました。
『文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方』(吉岡友治さん)
◆接続詞は道路標識
「どういう風に読まなければならないか」が表示されるので、心構えができる。
だから、次の内容が受け入れやすくなり、スムーズに反応できるのです。
(中略)
つまり、接続詞は、読者が持つ疑問に対応して使われるのです。
その疑問に筆者が答えていくので、結果として文章の見通しがよくなるのです。
◆「一方」と「それに対して」
このように、比較・対比をするには、「共通性」と「相違」の双方の要素が必要になるのですが、共通性を強調したいなら、接続詞が「一方」になるし、相違を強調したいなら「それに対して」になるという違いなのです。
◆理由と説明と例示の三点セット
つまり、主張の後に「なぜなら」と理由が述べられ、それをくわしくわかりやすく言い換える部分が続き、それから「たとえば」で具体的な事実を述べる。
納得させる書き方=①理由「なぜなら…」+②説明「…のである」+③例示「たとえば…」
いわば、理屈(理由+説明)と感情(例示)の両面から、相手の気持ちを揺さぶっていくのです。
◆絶対の法則
「結論では、新しいことを述べてはいけない!」
(中略)
つまり、結論の内容は、すでに、前のところまでで述べられ終わったことでなければならないのです。
それをもう一度引っ張り出して繰り返すのが「結論」。
その証拠に、結論部で使われる接続詞は「つまり」と「このように」が多い。
◆接続詞は文章の究極である
接続詞を明確にすれば、前後の文のつなぎが明確になり、筆者のとらえ方もはっきりします。
その意味で、接続詞は「無駄なつなぎ言葉」どころではありません。
むしろ、言いたいことを明確化し、それが個人の感想にすぎないのか、それとも話し合いや議論の材料になるのか、を明らかにする言葉なのです。
『文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方』(吉岡友治さん)
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