手に取って一度は棚に戻しましたが、タイトルと、表紙に書いてあった「本当に戦えるリーダーになる7つの裏技」に惹かれて持ち帰りました。
ダークサイド・スキル』(木村尚敬さん)

7つのダークサイド・スキル

その1 思うように上司を操れ
◆トップとミドルの時間軸の違い
ミドルの人たちに求められているのは、表向きはファイティングポーズを維持しつつ、裏で先を見通したネゴシエーションを進めておくしたたかさだ。

その2 KYな奴を優先しろ
◆KYな部下を育てる
自分にどれだけ多様性を持たせられるか。
私は多様性とは、何も外国人や女性の活用ばかりを指すのではなく、組織の中の大多数を占める新卒入社のプロパー社員の中に、どれだけ堂々と他とは違った意見を言う人間がいるか、そしてこうしたKYな人間をどれだけ許容できるかということだと考えている。

そのために重要なのは、上司が自分で答えを言わないことだ。
(中略)
自分のほうが職務経験が長いし、答えはわかっているかもしれないが、面倒くさくても
「これをやっておけ」
と言うのをグッとこらえて、部下に言わせる。
そこを我慢できるかどうかで、KYな人間が育ち、上司の顔色をうかがわずに、自由にいろいろな意見を言える文化ができるのだ。

その3 「使える奴」を手なずけろ
◆マスター・オブ「アイ・ドント・ノー」
全部身に付けた人がポジションにつくのではなく、ポジションが人を育てるのだ。
そして、真のリーダーは自分に足りないところをきちんと認め、そこを埋めてくれる人を引っ張り上げて、チームを作っていくのである。

その4 堂々と嫌われろ
◆状況に応じて手持ちのカードを使い分ける
自分の意思を通すために、ダーク君に求められるのは、時に嫌われることを覚悟の上で、状況に応じて手持ちのカードを使い分けるスキルである。
厳しく叱咤激励するカード、ほめて相手のやる気を引き出すカード、理詰めで議論を深めるカード、有無を言わさず押し切るカードなど、違う種類のカードは何枚も持っていて、どんな場面でどのカードを切るのか、うまく使い分けることが必要だ。

その5 煩悩に溺れず、欲に溺れろ
◆弱みや恐れと対峙する
自分は何を大切にしているのか。
これだけは守りたいというものは何か。
自分がどういう局面に対しては強くなれ、逆にどんな状況下では恐れの念を抱くのか、
その中でも特に自分にとっての負の側面を直視する勇気だ。
自分の心が弱くなる、もしくは恐れを抱く、どういうときに自分はそうなるか、それを知ること、そしてそれらの弱み・恐れと対峙し、コントロールしていくことは、まさにダークサイド・スキルである。

その6 踏み絵から逃げるな
◆有事に際してうろたえないために
リーダーの覚悟が試されるのは、平時ではなく、有事である。
踏み絵を迫られて、思わず踏んでしまうのか、それとも踏まない選択を押し通すことができるのか。
普段からリスクを取ることを避けていると、いざというときに人間は臆病になる。
「堂々と嫌われろ」にも通じるが、物事を動かすには、それ相応の覚悟が必要である。

その7 部下に使われて、使いこなせ
◆正しい答えではなく、正しい質問を繰り返す
聞き手に徹して何度も質問を繰り返すのは、交渉術のテクニックの一つだ。
正しい答えを言うのではなく、正しい問いを立てられるかどうか。
正しい質問を積み重ねていくと、いままで知らなかった情報がボロボロと出てくる。
それこそが、本当の現場の声なのだ。

タイトルは刺激的でしたが、書いてあることは正攻法でした。

ダークサイド・スキル』(木村尚敬さん)