言葉は「武器」にもなるし、「凶器」にもなります。

ほぼ同じ時期に独立した講師仲間で同級生として、定期的に情報交換している吉田幸弘さんの記念すべき10冊目の著書『どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解』の「はじめに」に書かれた一文に大きくうなずきました。


本書は、実際に現場で起きているケースからピックアップしたリーダーの悩み、とくに
・仕事が遅い
・ミスが多い
・仕事を止める
部下への処方箋を39項目に絞って紹介した一冊です。

印象に残った箇所

24ページ
「これまで思考」から「これから思考」へ
これまで思考とは、「どこまでやり遂げたのか」に視点を向ける思考スタイルです。
実験の例でいうと、グループ2の「48%憶えた」という点に目を向けています。
一方で、「これから思考」とは、「あとどれだけやらなければいけないのか」に視点を向ける思考スタイルです。
実験の例でいうと、「52%残っている」という点に目を向けています。
実験の通り、「これまで思考」より「これから思考」で未来に目を向けるほうがパフォーマンスは必然的に上がります。

54ページ
改善にも優先順位がある
多くの改善ポイントがある場合は、「まずこれを直すことだけを考えよう」と1つに絞って修正していけばいいのです。
1つに絞ることによって集中できますし、取り組みやすいでしょう。
また、改善できたという「成功体験」が次につながります。

75ページ
「知らないか」「やっていないか」のどちらか
仕事の進め方に問題がある場合、要因は2つしかありません。
「もっといいやり方があることを知らない」か、「知っていてもやっていない」かです。

97ページ
リーダーは安全基地でなくてはならない
クレームで強く叱られたり、辛い思いをしたりした場合、人は「安全基地」を探そうとします。
「安全基地」とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、心の支えとなる存在です。
部下をねぎらって、リーダーが「安全基地」になってあげればいいのです。

123ページ
「相談」してから、「頼む」が鉄則
「指示する」より「相談で意見を求める」と、頼まれた側は「頼られているのだな」と承認欲求が満たされます。
「この分野といったら、Cさん以上に詳しい人はいないと思います。相談に乗ってください」などと、相談するのです。
相談することで、「あなたのことを信頼しているから聞いている」「認めているよ」というメッセージになります。

128ページ
KPTを使って分析する
まず、「Keep(継続すること)」を書き出します。
(中略)
その上で、次に「Problem(改善すべきこと)」を書き出します。
(中略)
最後に「Try(新たに挑戦すること)」を書き出してもらいます。

164ページ
部下の「頑張っている」投稿は、ネガティブな心を示している。
ここではどのような投稿が危ないかを示していきます。
①「充実」
②「頑張っている」
③「寝てない」
④「大変」
⑤機密情報を公開する

読み終えて、部下との接し方だけでなく、夫婦、親子、友人など、すべての人間関係を円満にするために必要なエッセンスが詰まっていると感じました。
部下との関係だけでなく、人間関係に悩んだときにペラペラっとめくると、ほしい答えが見つけられると思います。

どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解』(吉田幸弘さん)

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