今月と来月に問題解決研修の講師を務めるため、何か参考になるネタがあればと思って手に取りました。

マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書(大嶋祥誉さん)


本書を読み終えて受け取ったメッセージが『本物を見抜くコツ』でした。

◆Client Interest First
マッキンゼーがクライアントに提供するのは、ただの机の上での分析ではなく、「実際に現場レベルで実行でき、最終損益(ボトムライン)でインパクトを出せる」バリューのあるものです。
つまりクライアントにとってバリュー(価値)のあるものかどうか、が重要なのです。

◆そもそも「問題解決」とは何か?
本来の「問題解決」とは、起こった事象に対処することではなく、「なぜ、その事象が起こったのか?本当は、どうあればその事象が起きないのか?」という問題の本質まで掘り下げて解決することです。

◆問題を分解する
「問題を分解」する作業で大切なことは3つ。
一つ目は「モレなくダブりなく」分解すること。
二つ目は「事実(ファクト)ベースで行う」ということ。
三つ目は「重要度の低いことは深く掘り下げない」ということです。

◆ロジカルシンキングとは
問題解決のプロセスで遭遇する、いろいろな事象や要因、自分で考えた仮説を原因と結果がはっきり分かるスッキリしたものにすることが「ロジカルシンキング」だというように考えてみてください。

◆情報はセクシーに使え
目の前にある情報やデータを、そのままただ単に分析していたのでは「セクシー」ではなく、新しいバリューにもつながらない。
分析ではなく、そこから「創造」しなければダメだよ、ということを教えてもらっていたのです。

◆思考が疲れないこと
「思考の無駄をなくす」ということも仕事でバリューを出すためには大切なこと。
マッキンゼーのフレームワークは、思考で無駄に疲れることをなくすためにも有効なツールなのです。

◆思考の分解
相手の話にうなずきながら、相手の話を「意見」と「事実」に分解していくのです。
(中略)
そのためには、若い頃から、とにかく色々な人の話をたくさん聞くこと。
そして話を聞きながら、「事実」と「意見」に分解するクセをつけることです。

◆いい質問を生むための基本的な姿勢
・相手の反応に注意を傾ける
・無邪気な好奇心を持って聞く(自分の考えや思いはいったん脇に置く)
・相手の発言や思いに対してジャッジメントをしない
・素朴な疑問を大切にして質問する
・「それはなぜ?」と思考と洞察を深めていく

◆思考の4P
Purpose(そもそもなんのために)
Position(誰にとっての問題)
Perspective(どのような視野を持つか)
Period(いつまでに仕上げるか)

◆ミーティング
ミーティングで意見や質問を発するときに大事なことは、自分の主張を通すことではなく、自分の意見や質問をきっかけにして、いかにもっと高いバリューにつながる考えや意見を皆から引き出すかということです。

◆1チャート、1メッセージ
結晶化された「これ!」というものが出てくるまで精査されたメッセージが1つと、関連があることが簡潔に説明されたチャートが1つ。
このシンプルで強いメッセージになっているからこそ、クライアントを動かす力を持つわけです。

問題解決のスキルというより、問題解決に臨む際のあり方を示唆してくれる一冊でした。

マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書』(大嶋祥誉さん)