講師を務める公開セミナー「部下の成果を引き出す問題解決思考」、プログラム構成はほぼ固まっているものの、さらに内容を充実させたいと思ってネタを探していたところ、ピッタリな本を見つけました。
著者の吉田幸弘さんは講師仲間、昨年は登壇回数130回を超えた人気講師で、お互いの著書の編集者さんが同じ方というご縁もあって、定期的に情報交換をする仲です。
本書は、圧倒的な成績を挙げている一流のリーダーに共通している行動・習慣・思考が48項目にわかりやすくまとめられており、サラっと読めるのにギュっと詰まった一冊でした。
【大谷更生がセミナーに取り入れたいと思ったベスト5】
■はじめに
リーダーになってつまずく人はプレイヤーの延長で仕事をします。
そもそもリーダーに昇格できるくらいですから、プレイヤーとしては素晴らしい業績を上げています。
だから全てにおいて部下に勝とうとする、部下の助言は一切聞かない、弱みを見せない、上下関係をはっきりさせる…こうやって失敗するのです。
■方針
できるリーダーは部下が仕事を楽しめるようにしようと考えます。
仕事が楽しければ、どんどん自発的に取り組むようになるからです。
具体的には、次の3つの方法を取り入れると部下が前向きに仕事をするようになります。
①成功体験を味わってもらう
②ほめる
③工夫する
■ほめ方
チームが崩れるのは、不平等と感じている影響力のある部下の行動から始まります。
■接し方
「嫌われる」とは次のようなことを指します。
・理不尽なことを言う
・自分の感情ばかり優先させて怒る
・やり直す理由を問われても「自分で考えろ」としか言わない
・無責任である
・口ばかりで何もしない
部下の行動改善のために、注意したり、やり直しを命ずることは嫌われることではないのです。
■権限移譲
責任は主に3つに分けられます。
①遂行責任
②報告責任
③結果責任
全てを部下の責任にするのではなく、①と②を部下の責任にするのです。
そうすることで、部下が途中で投げ出すこともなく、やりきりますし、報告もきちんとしてきます。
③に関しては、リーダーの責任にします。
そうすることで、部下も安心して仕事に取り組めます。
これで自信を持って登壇できます。
吉田さん、ありがとうございます。
※写真撮影:2013年5月
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