話題になっているベストセラーなので一度は目を通しておこうと思って手に取りました。
上級国民/下級国民』(橘玲さん)


途中で気分が悪くなるかもと思いながら読み進めましたが、意外と冷静に読み終えることができました。

印象に残った箇所

社会的に解決できない問題も、個人的に解決することは可能です。
私たちがどのような社会に生きており、そこでなにが起きていて、これからどのような世界がやってくるのかを(かなりの精度で)予測できれば、自分と家族が生き延び、幸福な人生を手に入れるのにきっと大きな助けになるでしょう。

平成の日本の労働市場では、若者(とりわけ男性)の雇用を破壊することで中高年(団塊の世代)の雇用が守られたのです。

パラサイト・シングルのフリーターはやがて失業者になり、家から出ることのない「ひきこもり」になっていきます。
このように、「フリーター→パラサイト・シングル→ひきこもり」という現象は、1990年代半ばを起点として一直線につながっているのです。

平成が「団塊の世代の雇用(正社員の既得権)を守る」ための30年だったとするならば、令和の前半は「団塊の世代の年金を守る」ための20年になる以外にありません。

誰もが自己実現できるリラベルの理想世界は、究極の自己責任の世界なのです。

テクノロジー爆発によってとてつもなく豊かな「知識社会」が到来すると、ひとびとは共同体のくびきから逃れ、一人ひとりの自由な意思によって自己実現を目指すようになります。
これが「リラベル化」です。
「進化」したテクノロジーは、国境を越えたヒト、モノ、カネの移動を可能にします。
これは「グローバル化」と呼ばれます。
このように、「知識社会化」「リラベル化」「グローバル化」は三位一体の現象です。

第一印象で食わず嫌いせず、多種多様な情報に触れる必要性を改めて感じました。

上級国民/下級国民』(橘玲さん)