最近、大型書店に行ったら、この方の新刊が大きく展開されていたので、気になって6年前に刊行された本を手に取ってみました。
努力不要論」(中野信子さん)


今回の記事タイトルは、本書の中で最も弾きつけられた見出しから取りました。

印象に残った箇所

41ページ
本当の努力とは何か?
真の努力というのは本来、成果を出すために必要な①目的を設定する、②戦略を立てる、③実行する、という3段階のプロセスを踏むことです。

55ページ
努力は人間をスポイルする
「がんばる」というのは、自分を冷静に見つめる目を失わせるものであり、努力そのものが楽しくなってしまうと、ほかのことが考えられなくなってしまう傾向があります。

57ページ
努力すると洗脳されやすくなる
努力という言葉は人を縛り、無料あるいは安価な労働力として使いたい人が用いるブラックなレトリックなのです。

66ページ
東條首相の算術「2+2=80」
リスキーシフトといって、こういう集団の中では過激な意見を言う人がもてはやされる空気が醸成されていきます。
そうした状況下では、素朴な疑問や冷静な意見を言う人が排除されていきます。

67ページ
敗戦の原因は努力
努力教の努力信仰というのは、結果が出るか出ないかわからない、あるいは、出ないとわかっているのに、努力すればなんとかなるのではないかと、理不尽な期待をする非合理的な精神のことです。

75ページ
遊びは脳の栄養
もちろん、努力というのは生きていくために必要なものですが、必要な部分以外にもリソースを割けるということが、豊かであり、洗練されている証拠です。
文化、芸術、形而上のもの、人間らしい部分がリッチであるというのはそういうことです。

79ページ
「働いたら負け」は健全な変化
ゆとり、さとりというのは、本質的には若い人が努力信仰に洗脳されることなく、豊かな精神性を持つことができるようになったことを示す傾向で、望ましい健全な変化だと私は考えています。

163ページ
アイドルより香川照之
才能があるかないかというのは、自分が持っている適性を知って、自分の評価軸を確立できているかどうかということに尽きます。
その意味では、才能のない人というのはこの世に存在しません。
ただ、自分に何ができるのかがわかっているかいないかの差だけがあるのです。

さらに「格差」について語られていた箇所にも目を惹かれました。

115ページ
格差を生み出すのお金ではなく発想力
格差社会だ、ワーキングプアだと騒いでる人たち、あるいは当人は、実際に貧困だというよりも、発想力が貧困なのではないでしょうか。

121ページ
現代は生きる力を奪う社会
格差社会とは思いませんが、「ストレスに恵まれない時代」とは言えるかもしれません。

128ページ
「格差」を使ったペテンに騙されるな
格差のせいにしたい気持ちはわかりますが、格差のせいにしたら終わりです。
(中略)
時代のせいにしても無意味ですし、その判断は、将来の可能性を奪うという点で、無価値どころかマイナスの価値を持つからです。

本書から得た正しい努力を心掛けて行動します。

努力不要論」(中野信子さん)

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