シンプルな表紙とタイトルのインパクトに惹かれて手に取りました。
組織サバイバルの教科書 韓非子』(守屋淳さん)


著者の守屋さんは中国古典研究の第一人者。
経営者必読と言われる儒家の書「論語」(孔子)と法家の書「韓非子」を対比させながら解説した、300ページを超えるボリュームたっぷりな一冊です。
両者は正反対。
簡単に申し上げると「論語」(孔子)は性善説、「韓非子」は性悪説です。

とはいいながら、韓非子の思想の本質は、この文章にあるのではないかと読み終えて感じました。

制度の運用も「ひとまず人を信じる」という価値観では、いざというとき問題や禍根を摘み取れなくなってしまう。
運用の方は「ひとまず人を信じる」でいくが、制度は「人は悪いことをしかねない」という形で設計しておいて、何かあれば性悪説で作った制度を呼び出して、問題や禍根を取り除いていくのだ。
(281ページ)

そして、この部分は確かにそうだ、と大きく頷きました。

人に意見を聞いてほしいとき、何が難しいのか。
意見をするのに必要な知識を、自分が持つことが難しいわけではない。
自分の思いを、相手にわかるように述べるのが難しいわけでもない。
自分の思いを余すことなく、存分に述べ切ることが難しいのでもない。
意見を聞いてもらう難しさとは、相手の心のうちを知って、自分の意見をうまくそこに当てはめていくことにある。
(230ページ)

性善説と性悪説、二者択一よりも場面に応じて柔軟に使い分けたほうが効果的ではないかと感じました。

組織サバイバルの教科書 韓非子』(守屋淳さん)

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