今月の課題図書『人前で話すのが苦手な人でもササるプレゼン 絶対失敗しない!5ステップ』(長谷川孝幸さん)


読み終えて最も印象に残ったメッセージが、タイトルに挙げた「逃げ道を作れ」でした。

◆「逃げ道」と「落としどころ」は見えているか
「逃げ道」とは「保身の言い訳」ではありません。
「こう言われたらこう切り返す」「これを訊かれたらこう答える」「これについてはこの答えとこの答えを用意する」というように、自分が困らず相手も追い詰めない「解決の道筋」を作っておくことです。

社員教育研修・公務員研修の講師として約20年、延べ50,000人以上の未来を変えてきた長谷川さんの奥義が全て入った一冊。
正座しながら読み進めました。


◆受講者のタイプを見分けるコツ
見分ける目線としては「この人たちは聴きたいのか」「書きたいのか」「参画したいのか」という観点で客席を見回すとよいでしょう。
・聴きたい人
マトリックスやグラフを示す
・書きたい人
短いセンテンスで箇条書き
・参画したい人
テーマを示し余白をつくる

◆プレゼンで押さえるポイント
①その日その場でどうしても話さなければいけないことをもれなく話したか
②本当に必要なメッセージを相手が理解したか
③内容に齟齬はなかったか

◆スピーカーとして好まれる人
①親しみがあり、かつ権威がある
②実績の裏付けがある
③押し付けや売り込みが強烈でない
④嘘・ごまかし・はったりがない
⑤話がわかりやすい

◆プレゼンは「完璧に」ではなく「もれなく」
①その日に絶対にこれだけはわかってもらいたいこと
②その場にいる人に「一定以上の共有」をしてもらうこと
③その場で言っておかなければいけないこと

◆グタイテキ思考
グ:具現化する
細かく描写
タ:達成可能
プロセスがはっきりしている
⇒ゴールから逆算して話を組み立てる
イ:意欲が湧く
メリットがはっきりしている
テ:定量化
数値表現
キ:期日を決める
締切とタイミング

◆「数に強い」とは
1.計算が速い
思考も行動も速い
2.計算が正しい
ミスが少なく破綻がない
3.数字で表現できる
説得力・企画力・信頼性
4.数字を把握している
判断力・行動力・当事者意識
5.数字の意味がわかる
点検力・分析力・指導力

◆効果的にデメリットを伝えるコツ
①事実を誇張せず伝える
②明確な根拠をわかりやすく提示する
③相手に選択と判断の余地を与える
④解決法、対応策、予防策を明確に伝える
⑤相手の行動や判断を責めない

◆人が聞きたくない話とは
①自分の不明や不満に応えていない話
②判断材料が乏しい話
③自分を否定される話
④現実離れしている話
⑤めんどくさい話

◆「飾る」のか「さらけ出す」のか
「飾る」とは「らしさ」を演出すること
①話の妥当性が明確になり、信用性が高まる
②自身の気が引き締まり、漏れやズレ、ピントのズレが起きにくくなる
③訴求の方向性と話者の真剣さの両方を示せる
「さらけ出す」とは当方の内面を提示すること
①親しみが持て安心感が得られる
②気持ちが楽になり、余計な緊張しなくなる
③関心が沸き起こり感心しやすくなる

本書の目次
【ステップ1】「プレゼン=相手に情報を伝える」を理解しよう
【ステップ2】「ササる」プレゼン5つの準備
【ステップ3】人前で話す気持ちを楽にしよう
【ステップ4】「ササる」コンテンツの作り方
【ステップ5】いざ本番!プレゼン直前の最終確認

急に人前で話をしなければならなくなってしまったけど、何から準備をしたらよいか全くわからない、そんな方にピッタリな一冊です。

人前で話すのが苦手な人でもササるプレゼン 絶対失敗しない!5ステップ