よく言葉を目にしていたけど、ちゃんと向き合ったことがなかった「U理論」、この機会に触れてみようと手に取りました。
最新U理論の基本と実践がよ~くわかる本』(中土井僚さん)


本書を読み進めていてドキッとしたのは、この箇所でした。
◆「問題処理すること」と「創造すること」の違い
「学習する組織」を提唱したピーター・センゲ博士は、「問題処理すること」と「創造すること」の違いを次のような言葉で言い表しました。
『創造すること』と『問題を処理すること』の根本的な違いは簡単である。
問題を処理する場合、私たちは『望んでいないこと』を取り除こうとする。
一方、創造する場合は、『本当に大切にしていること』を存在させようとする。
これ以上に根本的な違いがほとんどない。

私が今の仕事を選んだのは「創造」したいからだと、改めて感じました。

備忘録

◆ビジョンの4タイプ
①憧憬型ビジョン(Will:利他性)
情熱や意思に根差した夢や願いとして描かれるビジョン。
心を震わせてくれるものであるか?
②シナリオプランニング型ビジョン(Could be:先見性)
起こりうる未来を予見する形で創り出されるビジョン。
今後の展開を幅広く想定し先を見通せたものになっているか?
③達成・解決型ビジョン(Should:目標・計画性)
達成すべき目標を掲げたり、解決すべき問題を提示したりすることで、「やるべきこと」を定義する形で進むべき未来を決めるビジョン。
④ロードマップ型ビジョン(Can:具現性)
具現化を見据えた方向性を段階やプロセスとして明確にすることで、Will-Could be-Shouldで示された未来への道筋を示すビジョン。
そこに到達するための道筋は明確になっているか?

◆U理論とは?
マサチューセッツ工科大学上級講師のC・オットー・シャーマー博士によって生み出された「過去の延長線上ではない変容やイノベーションを個人、ペア(1対1の関係)、チーム、組織、コミュニティ、社会のレベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論」です。

◆U理論の3つのプロセス
①センシング
ただ、ひたすら観察する
②プレゼンシング
一歩下がって、内省する
内なる叡智の出現を受け入れる
③クリエイティング
即興的に行動に移す

◆U理論の7つのステップ
①ダウンローディング(Downloading)
過去の経験によって培われた枠組みを再現する
②観る(Seeing)
判断を保留し、現実を神聖な目で観る
③感じ取る(Sensing)
場から感じ取る
④プレゼンシング(Presencing)
源に繋がる
⑤結晶化(Crystalyzing)
ビジョンや意図を明確化する
⑥プロトタイピング(Prototyping)
実行、実験によって未来を探索する
⑦実践(Performing)
新しいやり方、仕組み、習慣として実体化する

◆理念・ビジョンの位置付け
問題処理型組織の場合
存続を大前提において、自社の生存を優先させようとする
未来創発型組織の場合
貢献を大前提において、自社の存在意義を全うしようとする

◆当事者意識を阻む3つの壁
第1の壁:スタンスの欠落と放棄
そもそも責任感と当事者意識の違いを知らないことが原因となります。
第2の壁:無自覚な他責化と黙殺
第3の壁:思考停止や先送り

最新U理論の基本と実践がよ~くわかる本』(中土井僚さん)