9月に講師を務める新ネタのセミナー「Web会議活用術」にピッタリな本だと思って手に取りました。
オンライン会議の教科書」(堀公俊さん)


必要な情報が全て網羅されており、「オンライン会議の教科書」にふさわしい内容だと、読み終えて感じました。
時間がない方におススメなのは、212ページ以降の「第6章 よくあるトラブル10の賢い解決策」
・人数が多すぎて議論にならない
・発言を独占する人がいる
・時間が予定より延びてしまう
・うまくまとめることができない
・オンライン化に抵抗する人がいる
などの対策は、オンライン会議だけでなく、全ての会議に使えるノウハウだと思います。

 

押さえておきたいポイント

◆23ページ
誰でも分かるのは、「いつでも」「どこでも」「誰とでも」話し合えるという点です。
これがオンライン会議の最大の長所です。

◆30ページ
一方、オンライン会議にも弱点はあります。
よく言われるのは、「空気が読めない」「集中できない」「腹落ち感が薄い」です。
そのせいで、「やりにくい」「話し合いにならない」というのが多くの方の言い分です。

◆35ページ
社会心理学者の岡本浩一は、日本の会議に大きな特徴があると指摘しています。
ひとつは同調傾向です。
分かりやすく言えば、「何が正しいか?」ではなく「みんながどう思っているか?」で態度を決める性向です。
(中略)
もうひとつの特徴は属人傾向です。
今度は「何が正しいか?」ではなく「誰が言ってるか?」で態度を決めることです。

◆45ページ
オンライン会議に向くのは、フラット、ボトムアップ、民主的、合意形成型の組織です。
(中略)
それに対して、オンライン会議にあまり向かないのは、ヒエラルキー型、上位下達、体育会系、官僚的な組織です。

◆49ページ
オンライン会議が力を発揮するのが、技術的な問題に対する検討会議や意思決定会議です。
たとえば、以下のようなテーマが向いています。
・多様な拠点や関係者を結んで特定のテーマに対して意見交換する
・商品やサービスのアイデアに改善を加えて方向性を決定する
・経営上の問題(売上向上、商品開発、業務改善など)を解決する
・各種提案(プロセス改善、商品アイデアなど)を審議・決定する
・進捗報告と課題に対する改善策の検討をする定例ミーティング

◆69ページ
オンライン会議で必要な役割
・リーダー
討議内容を決裁し、結果に責任を持つ人。
いる場合といない場合がある。
・ファシリテーター
話し合いの進行(プロセス)を舵取りして、納得性の高い結論に導く人。
・テクニカル担当
会議システムやアプリの操作を補助したり、技術的な問題に対処したりする人。
・グラフィック担当
論点や議事内容をホワイトボードなどに板書する人。
書記を兼ねることも。
・チャット担当
チャットに書かれたコメントを監視して、必要なものをピックアップする人。
・タイムキープ担当
予定時間内に話し合いが終わるようにタイムマネジメントをする人。

◆74ページ
オンライン会議専用のルールを定める必要があります。
リアル会議で当たり前にやってきたやり方が通用しないからです。
たとえば、こんなルールはいかがでしょうか
・開始10分前にはログインしてウォーミングアップしておく
・発言したい方は挙手をして、ファシリテーターに指名されてから
・名前を告げてから話し始め、終わったら「以上です」で締めくくる
・発言は、要点をコンパクトに伝え、1分以内でまとめる
・思いや気持ちは言葉を使って伝え合う
・「以心伝心」「忖度」「阿吽の呼吸」はすべて禁止
・身振り手振りで、発言に対するリアクション大げさに表す
・真剣に議論しつつも、常に「笑顔」を忘れずに
・言いづらい話はチャットに書き込むかフリップに書いて見せる
・チャットへの投稿は【意見】【質問】【感想】と見出しをつける

◆82ページ
4つの不安を取り除く
無知:こんなことも知らない
無能:こんなこともできない
邪魔:何の役にも立たない
ネガティブ:消極的、否定的だ

先日ご紹介した「スーパー・ミーティング」(著者:スティーヴン・G・ロゲルバーグ)と本書をベースに新しいセミナー「Web会議活用術」のコンテンツを仕上げます。

オンライン会議の教科書」(堀公俊さん)

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