「編集」というキーワードに最近アンテナが立っていたので手に取りました。
編集とはどのような仕事なのか』(鷲尾賢也さん)


読み終えて最も印象に残ったのが、タイトルに挙げた「企画の三角形」。
書籍だけでなく、全てのヒット商品に通じるなと感じました。

◆企画の三角形
私は企画をこの三角形でいつも判断している。
ひとつは価値(インパクト)、もうひとつは売れ行き(採算)、さらにもうひとつは実現性である。
(中略)
企画の三角形はバランスがとれていて大きいほどよい。

◆適性はあるか
まず旺盛な好奇心の持ち主でないといけない。
あらゆることをおもしろがれる精神とでもいったらいいだろうか。
(中略)
次に、フットワークが求められる。
行動力といってもいいかもしれない。
しかも軽く、気軽に実行できる即応力である。
(中略)
夢を描き続けられることも必要な資質である。
こんな本を作ってみたい、こんな著者にいつかは書いてもらいたい、こんな絵を使ってみたい。
それぞれいろいろな夢を描くものだ。
(中略)
いわずもがなかもしれないが、社会、時代、文化の動きや変容に関心がないと困る。
(中略)
つまらないことだが、酒は飲めないより飲めたほうがいいだろう。
多趣味もわるくない。
相手とはなしを合わせられるからである。

◆第一の読者として
原稿を読むとき、つぎのようなことはつねに頭のどこかに入れておいた方がよいだろう。
・意味がある。学問的評価に耐え得る。インパクトがある。
・話題性がある。社会からの反響が期待できる。
・長く、ベイシックに読まれる。
・新鮮なテーマ。新しい切り口。新しい発想。
・著者自身が売り物になる。
・長年の労作。貴重な資料の発見。
・文章が優れている。

◆「原稿を読める」というレベル
・書き出しはうまくいっているか。読者をその本の世界にひっぱれるか。
・読みやすいか。わかったような気分にさせてくれるか。
・エピソードなどが適度に混じり、読者は退屈しないか。
・著者の肉声、素顔が行間からのぞくか。
全体の総合判断の上に、さらに以上のようなポイントをチェックしておきたい。

編集とはどのような仕事なのか』(鷲尾賢也さん)