外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』(山口周さん)


このフレーズ、ズシっときました。

結論から言えば関係者の期待値より高い結果に終われば「成功」であり、関係者の期待値より低い結果に終われば「失敗」なのです。

◆目的がないと何がマズいのか
「目的」が明確に設定されていない場合、プロジェクトに問題が起こったときに迂回路を取れないという問題が発生します。
チームメンバーの管理が難しくなります。

◆目的と手法
世の中には、実際には「目的」になっていないにもかかわらず、「目的」として掲げられている「手法」があまりにも多い。
こういった、一見「目的」らしいお題目の化けの皮を剥ぐには、先ほどのように
「そもそも、何のためにやるのか?」
という質問をしてみると良いでしょう。

◆成功した経営者やビジネスパーソンのキャリア2つの特徴
一つは、どこかでキャリアの転機となるような失敗や試練を経験しているということ。
もう一つは、その試練となった場所から転じて人間関係をリセットしているということです。

◆3つのタイプの目標
宮田先生は、目標には「合理的計算型」「ビジョン型」「ランダム試行型」の三つがあると指摘しています。
「合理的計算型」は、合理的思考の延長線上にあって数値表現が可能な目標のことです。
「ビジョン型」とは、ビジョンという形で語られる目標のことです。
最後の、「ランダム試行型」は先述した二つに比べると少しいい加減で、「とにかく楽しもう」とか「何でもいいから新しいことをしよう」といった具合になります。

◆強い組織とは
筆者としてはとても重要だと思われるのが、宮田先生の「強い組織は、三つのパターンをうまく組み合わせる」という指摘です。
まず、プロジェクト全体については、「ビジョン型」の目標を掲げてぶれさせない。
そして、そのビジョンを追求するために必要な要素に分解し、これらについては「合理的計算型」で数値目標を掲げる。
さらにその上で、直感的な飛躍や創発を引き出すために、一部のリソースは「ランダム試行型」に振り分ける。

◆本当にみっともないこと
本当にみっともないのは、それが間違いであったことが、メンバーの誰にとっても明らかになっているのに、リーダーだけがそれを認めようとしないという状況でしょう。

◆マネージャーの仕事とは何か
マネージャーの仕事とはなんなのか、を考えてみると大きなカタマリとして
「それは資源配分である」
ということが言えます。
なぜかというと、プロジェクトにおける意思決定というのは常にトレードオフがつきまとうからです。
プロジェクトでトレードオフとなる要素は「時間」「コスト」「品質」の三つです。
「時間」を短くすれば、「コストを上げる」か「品質を下げる」かのどちらか、または両方が必要であり、「品質」を高めようとすれば、「時間を長くする」か「コストを上げる」かのどちらか、または両方が必要になります。

◆一万時間の使い方
常に自分の能力より少し上の課題を設定して、それに挑戦し、結果をチェックして次の課題を設定する、という流れを一万時間繰り返すことで初めて「プロとして食える」水準の能力が鍛えられるということです。

◆プロジェクトメンバーの力量を100%以上引き出す2つの条件
権限移譲
大事なのは「行動」ではなく「目的」を伝えてやることです。
「何をするか」ではなく「何を達成したいか」を伝える。
そのうえで、やり方については任せるわけです。
(中略)
力量が十分にあると思われる人には「目的だけ」を伝えて、あとは任せるのがいいでしょう。
若干力量不足かと思われる人については、「目的と、自分ならこうやる」という具体的なヒントを与える。
そして力量が足りていない、まだ未熟だという人については「目的と行動」を一緒に伝えるということです。

◆フィードバックとは
フィードバックの基本は「どうすればもっと良かったか」という点についての意見をもらう、ということです。

◆リーダーの資質とは
結局わかったのは「一番先に話し始めた人」だということです。

◆リーダーシップとは
平たく言えば、誰かが何かを始めて、周囲の人がその人に付き従い始めることで、初めてそこにリーダーシップは生まれる、ということです。
周囲がついていく、つまりそこにリーダーシップと対になるフォロワーシップが生まれなければ、リーダーシップは生まれません。
リーダーシップはフォロワーシップと表裏一体になって同時に生成されるものなのです。

◆一貫性をもつ
経営コンサルタントの波頭亮氏は、リーダーには一貫性が重要であると指摘した上で、さらにその一貫性のタイプを次の三つに分けて整理しています。
1:時間的一貫性
同じ人に対して、その時々で態度を変えない一貫した姿勢のこと
2:関係的一貫性
対人関係において一貫してフェア(公平)な姿勢を保っていること
3:状況的一貫性
通常の状況と緊急事態プレッシャーのきつい状況とにおける、人の接し方や行動スタイルの一貫性のこと

一貫性に必要なのは余裕、大谷更生も余裕を持ち続けられるよう、水面下でがっつり水かきします。

外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』(山口周さん)