タイトルに惹かれて思わず手に取ってしまいました。
「めんどくさい人」の取り扱い方法』(渋谷昌三さん)


◆イラッとするのは、相手が気になる証拠
心理学的には、イライラさせられる相手というのは、じつは好意を感じている人だということができるのです。
私たちは誰かに期待したり「こうであってほしい」という希望を持ったりしたとき、それを裏切られると怒りを感じます。
(中略)
この、思いどおりにしたい、という希望は、その人に好意を感じるからこそ抱くものなのです。
相手が、「どうでもいい人」だったら、そもそも期待など寄せもしないでしょう。

◆勘違い、物忘れがひどくて、なにも任せられない人
このような勘違いやど忘れなどのケアレスミスを、心理学では「錯誤行為」といいます。
心理学者フロイトは、本人が意識していない、心の奥底にある本心が錯誤行為を生み出すと言っています。

◆いつもひとこと多い、皮肉屋な人
このような人を、ドイツの精神病理学者クレッチマーは「分裂気質」と分類しました。
分裂気質の人は、物事を理解・分析する能力に長けています。
けれど、他者への配慮に関しては無神経で、独断的なところがあります。

◆口を開けば不平不満ばかり言う人
人は、なにか問題に直面したときの反応で、三つのタイプに分けることができます。
ひとつは「自罰型」といって、すぐに自分を責めるタイプ。
それから「無罰型」といって、誰も責めないタイプ。
そして、自分以外の誰かを責める「他罰型」です。

◆上司にはなにも言えないくせに、部下に当たる人
これを心理学用語で「フラストレーションの転移行動」といいます。
平たくいえば八つ当たりですね。

◆いつも「どうせ」で始まる、いじけ癖が抜けない人
これは「セルフ・ハンディキャッピング」と呼ばれていますが、周囲に大目に見てもらおうという甘えた気持ちが透けて見えます。

◆「でも」「だって」と自己弁護ばかりの人
これは心理学では「防衛機制」の一種になります。
防衛機制があるから、誰もが極端な自己嫌悪や自己否定にさいなまれることなく、精神衛生を保つことができます。

◆すぐにバレる言い訳をする人
これを「合理化」といいますが、いわば、自分を納得させるための言い逃れです。

◆学歴や家柄をひけらかす、鼻につく人
その人の肩書きや家柄、容姿など、周辺情報でその人自身が実際よりよく見えることを、「後光効果」といいます。

◆いつも髪の毛をいじっている、目障りな人
たとえば髪の毛いじりなど、体のどこかにつねに触れるのは、誰かに触れたいという「親和欲求」が高まっているのです。
精神的に未熟な人や、依存心の強い人は、寂しさや不安が高まると、誰かに触れたくなります。
(中略)
そういうときの代償行動として、自分に触れて安心しようとするのです。
これを、「自己親密行動」といいます。

◆なにをするにも自分で決められない人
このような、周囲の意見に従いやすい人のことを、心理学用語で「同調性の高い人」といいます。
組織やグループの和を乱さず、つき合いやすい相手ですが、なにかを提案したり、決定したりするリーダー性は低いため、あまり頼りにはなりません。

◆仕事をたくさん抱えて、いつも時間に追われている人
心理学に「交流分析」というものがあります。
他者とのかかわり方を類型化するものです。
FP(批判的な父親)…責任感が強く向上心も高いが、他人に対しては批判的である
MP(養育的な母親)…面倒見がよく、思いやりがある反面、他人を甘やかしすぎる
FC(自由な子ども)…やりたいことに熱中するが、義務的なことには無関心である
AC(順応した子ども)…従順で、イヤなことも断れない
A(大人)…マイペースで理性的だが、客観的で冷めている
誰でもこのうちいくつかの要素を少しずつ持ち合わせていますが、他人に頼まれると断れない人はAC要素が非常に強いのです。

私も相手の態度・言動・行動で「あれっ?」と思ったら、「なぜそうなのだろうか」と考えるクセをつけようと思いました。

「めんどくさい人」の取り扱い方法』(渋谷昌三さん)