感情排除といっても、「感情を殺して我慢して過ごしなさい」ということではありません。
最短で問題を解決したいなら「感情をいったん脇に置く」のがオススメだと申し上げたいだけです。
問題の本質をつかむ5つの質問
①困ったこと
今あなたが困っていることを、思いつくままに書き出してください
②問題の具体化
一番解決したいことを①から選んで、具体化してください
③期待する結果
最終的に一番解決したい問題がどうなってほしいと思いますか?
④現実
いま一番解決したい問題はどんな状況ですか?
⑤感情
一番解決したい問題に対して、あなたはどう感じていますか?
問題の本質をつかむコツ
大谷更生が問題の本質をつかむために最も大切だと考えるのは「具体化」です。
問題が具体化されていないと、なぜまずいのか。
例えば「ミスが多い」という問題があったとします。
・何のミスか?
・いつミスをするか?
・どこでミスをするか?
・誰がミスをするか?
・どのようなミスか?
・ミスの発生頻度は?(不定期に発生するのか、定期的か)
このような要素が具体化されていないと準備や調査に時間がかかってしまい、問題への適切な対応が遅れます。
その結果、問題の悪化や長期化、被害の拡大を招いてしまう危険性が高くなります。
問題の具体化に必要な要素は4つです。
4W
◆Who(誰が)
◆What(何を)
◆When(いつ、いつまでに)
◆Why(なぜ)
この4つを具体化することで
「何が問題なのか」
「なぜ問題なのか」
「どうしたらよいか」
が明らかになり、その結果、適切な対処が素早く行えるようになります。
もし、さらなる具体化が必要な場合は以下の2つを実践してみましょう。
◆Who(誰が)…1人に絞る
◆What(何を)…1つに絞る
5つの質問:回答のポイント
③期待する結果
数字を入れる
数字を明記することで、達成したときの状態に対する関係者全員の理解をピッタリ合わせることができます。
⑤感情
事実と感情を切り離す
問題が起きたとき、感情すなわち喜怒哀楽を感じてはいけないというわけではありません。
感情が動くのは人間として当たり前のこと。
しかし、感情に引っぱられすぎてしまうと、結果的に問題解決を遠ざけてしまいます。
例えば、あなたが仕事でトラブルに巻き込まれてしまった場面を想像してみてください。
上司のAさんに相談すればすぐに解決できるとわかっているのに、あなたはAさんに頭を下げるくらいなら死んだほうがマシというくらい、Aさんのことが嫌い。
有効な対策が打てないまま問題は長期化、被害がどんどん拡大して、にっちもさっちもいかなくなった。
そんな経験、ないでしょうか。
最短で問題を解決したいなら、感情はいったん横に置いてください。
怒りや情けなさ、悔しさがこみ上げてくるかもしれませんが、グッとこらえて、できることは、なんでもやりましょう。
問題を解決するには、行動を重ねて目の前の状況を変えるしかありません。
行き詰まったら、感情に囚われていないか、チェックしてみてください。
本演習は「部下の自主性を引き出す問題整理思考」研修で実施しています。
いま抱えている仕事の問題の解決策を導き出す実践型研修「部下の自主性を引き出す問題整理思考」詳細は↓をクリック
大谷更生の発想の源泉をお届けするために、毎日12:00に配信しているメールマガジン『日刊「大谷更生」』の読者登録は↓