「トロッコ問題」や「モンティ・ホール問題」「タイムマシン」など、聞いたことはあるけど、よくわかっていない思考実験に対して、改めて理解を深めようと思って手に取りました。
論理的思考力を鍛える33の思考実験』(北村良子さん)


著者の北村さんが本書を書くきっかけとなったのは、パズル作家として日々多くの問題と向き合う中で思考実験に出会ったことだそうです。
33の思考実験から、強く印象に残った箇所をご紹介します。

◆消極的義務と積極的義務
トロッコ問題を提示したフィリッパ・フットは、消極的義務と積極的義務について論じています。
消極的義務とは他人に危害を与えない義務で、積極的義務は他人を助ける義務です。

◆冷静に行動できるグループ
イギリスの心理学者ジョン・リーチの研究によると、人は大惨事に見舞われたとき、呆然としてしまうか、冷静に行動できるか、取り乱してしまうかの3つのグループに分けられ、最も多いのが呆然としてしまうグループ(7割強)なのです。
(中略)
考えるという人にしかできない能力は使うことで鍛えられ、時にビジネスの成功を導いてくれたり、危険を回避できたりとあらゆる行動に直結します。
普段からの思考の準備が、冷静に行動できるグループとしての行動を起こさせるのではないでしょうか。

少しでも長く安全に生き延びるために、考える訓練は必須ですね。

論理的思考力を鍛える33の思考実験』(北村良子さん)