「ザッソウのススメ」といっても無農薬農法を推奨しているわけではありません。
ザッソウとは、雑談+相談のこと。
システム開発会社を経営する倉貫義人さんが著書「ザッソウ 結果を出すチームの習慣」で提唱しているコミュニケーションスタイルのことです。
ちょっと先ですが、6月に報連相1日研修の講師を務めるため、情報収集を兼ねて手に取りました。
著者の倉貫さんは本書の55ページで、こう提案しています。
これまで非公式なコミュニケーションだった「相談を兼ねた雑談」に、新しく名前をつけることで公式の共通認識にしてしまいましょう!
「ザッソウいいですか?」
大きく頷いた箇所
9ページ
雑談と相談の関係
雑談がないと相談のハードルが高い
雑談してると相談のハードルが低い
27ページ
効率化を進めすぎた結果、一緒に働く人たちに対して関心を持つことができなくなったチームはもろく弱いものです。
80ページ
原因不明の問題にハマったときに「ちょっとクマってほしい」と言って仲間に話しかけるようになりました。
相手はクマになったつもりであいづちを打って聞いてあげます。
そうすると、大体のことは自己解決することができます。
「クマってもらう」、これもザッソウの1つです。
108ページ
働きがいと働きやすさが両立したワクワクする職場には、事業を自分事として考えられる人たちがいる活気の良さと、経済的に安心できて家族や自分の時間を持つことができる制度があります。
222ページ
「見える化」から「言える化」へ
いくら見える化して業務の流れを把握したとしても、現場で働く社員から改善のアイデアが出てこなければ業務改善は進みません。
業務改善のためには「見える化」と同時に「言える化」できる関係性を作らないといけないのです。
本書で押さえておきたい箇所
118ページ
ザッソウ4つのプロセス
ゾーン1
他愛いのない雑談
ゾーン2
交渉や合意形成
ゾーン3
問題解決の議論
ゾーン4
新しいアイデア
158ページ
心理的安全性を高める9つの観点
・チームの目標がはっきりしている
・適度に対話しやすい人数であう
・強みを知り、認め合っている
・強みだけでなく、弱みも見せる
・プライベートなことも共有している
・情報がオープンになっている
・判断基準と価値観が共有されている
・リアクションの意識がそろっている
「肯定ファースト」と「NOと言うこと」
187ページ
フレームワーク「YWT」
やってきたこと(Y)
わかったこと(W)
次にやること(T)
200ページ
驚き最小の原則
ユーザが触る部分の設計などで使われる原則で、動作の設計をするときは人間がもっとも自然だと思えるように、変に驚かせることのない設定をしましょう、という原則です。
215ページ
自己組織化とは、もともと自然現象をモデル化した際に使われた表現で、自律的に秩序や構造をつくり出す現象のことをいいます。
それを組織でチーム適用して考えてみると、組織を構成しているメンバーそれぞれが場に備わったミッションを達成するために、自律的に考えて行動しつつも相互に助け合い、作用し合っている状態と考えられます。
「ザッソウ 結果を出すチームの習慣」(倉貫義人さん)
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