タイトルが目に入ったとき、元システムエンジニアの記憶がよみがえって手に取った『会社のITはエンジニアに任せるな!』(白川克さん)


最も納得感が高かったのは、ここでした。

◆伊勢神宮を真似る企業が増えている?
「伊勢神宮の式年遷宮なんです、と他の経営陣を説得しました」
というのが、そのプロジェクトを主導しているCIOの言葉でした。

(中略)
技術伝承のために式年遷宮する論理は、業務担当にとっても当てはまります。
ITを再構築する際には必ず業務面も
「そもそも何のためにこの業務をやるのか」
「いまの経営環境、いまの技術をもとにゼロベースで考えると、どういう仕事のやり方が最適なのか」
と考えざるを得ません。
いわるるBPRです。
あまり変化が激しくない業務であっても、20年に一度はこういう「ゼロから業務を組み立てる経験」をしないと、自分の仕事はいったい何をやっているのか、わからなくなってしまいます。

それ以外で気になった箇所

◆プラント型IT
・例
販売管理システム、生産管理システム、給与計算システム
・複雑さ
いくつもの機能が複雑に組み合わさっている
・業務との関係
業務と不可分
業務の流れ≒ITの流れ
・導入のしやすさ
どこにも売っていないので、自社で作るしかない
安易な交換不可
・購入判断
綿密な投資計画が必要
差別化要素
プラント型ITのよし悪しは、競争力の源泉

◆経営にとってのITの使い方
それは「経営にとって、ITは経営幹部が会社を思いどおりに動かすための仕組みである」という考え方です。

◆ITプロジェクト特有のコミュニケーション手法
・深刻な問題を隠蔽させない
・曖昧さはITの敵と心得よ
・衝突を恐れない

◆よきプロジェクトオーナーになるための10の鉄則
1:やりたいこと、欲しいものを明言する
2:人を集める
3:社内で味方になる
4:財布の紐を握る
5:関門になる
6:現状を変えさせる
7:部門間の対立を裁く
8:リスクを取る
9:コミュニケーションをヘルシーに
10:効果を搾り取らせる

◆IT:Information Technology
Information:経営・業務の領域
・どんな情報が欲しいか?
・情報を使って何をしたいか?
Technology:エンジニアの領域
・どうやって情報を届けるか?
・情報を使ってどう業務を動かすか?

◆なぜ、これほど高いのか?
1:想像以上に複雑
2:プログラムは、細かい作業指示が必要な新人類
3:そもそも論が必要
→エンジニア以外の人件費もかかる
4:教える人間が間違える
→念入りなテスト
5:一度作って終わりではない
→維持・保守

◆経営幹部や業務担当者の立場で人件費を抑える方法
①本当に欲しいものだけを選ぶ
②手作りではなく既存のものを買ってくる
③業務とITをシンプルにする

◆経営視点で本当に必要な機能に絞る3つの基準
・ビジネスベネフィット
売上げ拡大やコスト削減に貢献するか?
・組織受け入れ態勢
その機能を十分使いこなすことができるか?
・技術的容易性
その機能を簡単・低コストで用意できるか?

◆なぜITプロジェクトのコストは予定より大幅に高くなるのか?
1:金額だけ先に決まっている
2:想定外のことが起こる

◆プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャー
PL:プロジェクトリーダー
●変革をリードする
●経営・業務・ITの三者をつなぐ
●人々を巻き込む
●決断が仕事
●社外からは連れてこられない
PM:プロジェクトマネージャー
●仕事の進捗や品質をチェックする
●各種の調整ごと
●ITエンジニアの上司
●専門スキルが必要
●しばしば、社外から雇う

会社のITはエンジニアに任せるな!』(白川克さん)