5月に講師を務める新しいテーマのセミナーの参考になればと思って手に取りました。
アサーションの心』(平木典子さん)


著者の平木さんは臨床心理学者、自他尊重のコミュニケーションスタイル「アサーション」を日本に紹介なさった方です。
個人的には「アサーションは権利である」の箇所が最も印象に残りました。

◆アサーションに関わる権利
・アサーションをする権利
自分の気持ちや考えを表現する権利
存在する権利
欲求を持つ権利
断る権利
最終的な判断をする権利
責任を取る権利
自分の言動を決める権利
違いを持つ権利
・アサーションしない権利
この権利を使うことは、この決心をしてアサーションしなかった結果を引き受けるのは自分であることを意味する。
・過ちをおかし、それに責任を持つ権利
人間は不完全で、失敗をし、償う権利があるからこそ、失敗の結果を可能な限り引き受けたいと望むことができる。

その他で印象に残った箇所

◆アサーション
「アサーション」は、コミュニケーション・スタイルの一つである。
その意味は「自他尊重の自己表現」、あるいは「自分と他者の人権を侵すことなく、自己表現すること」である。
自他尊重のコミュニケーションとは、自分の思いを大切にして「伝える」と同時に、相手の思いを大切にして「聴く」ことで成り立つ。

◆非主張的攻撃
ところで、アサーティヴではないコミュニケーション・スタイルの中に、非主張的攻撃(あるいは受身的攻撃)という自己表現を加える専門家もいる。
表面的には非主張的、非対立的な自己表現をしているが、反発や怒りを隠している状態であり、まさに非主張と攻撃が混ざり合った表現である。
自分の言い分に自信がなく、相手とアサーティヴに向き合えないため、内心の不満を表に出さず隠れた攻撃性で対応する。

◆ものの見方を自分で変えるには
もし自分の考え方が自分や他者に対して
「べきた」
「はずだ」
「当然だ」
「当たり前だ」
と決めつけるような言い方になっていたことに気づいたら、
「そうだろうか。ほんとうに自然か?」
とか
「自分の考え方は必ずしも万人に通じる心理ではないのではないか?」
と自分に問うてみるとよい。

◆感情を調整する
アサーティヴな感情表現には、
①自分の感情に気づくこと(把握すること)、
②相手の感情を受けとめ、ことばにすること、
③表現された自他の感情の意味を理解しようとすること、
そして、
④感情を活用し、相手との関係を調整すること
が含まれている。

◆DESCL法とは
D=describe
描写する
自分が問題や提案、依頼などをする場の状況や相手の行動を客観的に描写することである。
E=express、emphasize
自他の気持ちを表現する
S=specify
特定の提案をする
相手に対してあなたが望む行動や提案、解決策などを具体的に述べることである。
C=choose
選択する
自分の提案や依頼にはイエスあるいはノーの返事が返ってくる可能性を前提としたアサーションの準備である。
L=listen
聴く
相手を大切にする表現である。
相手の話や気持ちを受けとめていること、共感していることを知らせる反応である。

アサーションの心』(平木典子さん)

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