帯に書かれた「”しくじらない”コミュニケーションの秘訣」に惹かれて手に取りました。
「損する言い方 得する言い方」
(谷厚志さん)
著者の谷さんは、怒りを笑いに変えるクレーム・コンサルタント。
数年前に受講したセミナーは、学びはもちろん、笑いもたっぷり。
受講後にスッキリした気分になったのを今も覚えています。
本書は5章で構成されています。
第1章
言葉を変えると、人間関係が好転する
第2章
嫌なヤツや苦手な人を相手にするときのイライラや怒りを消す言葉の変え方
第3章
ぶっちゃけると、好感度が一気に上がる
第4章
謝罪上手は「世渡り上手」
第5章
言葉を変えるだけで「笑う門には福来る」
それぞれの章の最後に、まとめとして「損する言い方と得する言い方」が対比して書かれているので、とってもわかりやすいです。
共感した箇所
20ページ
コミュニケーションで重要なのは、自分の使う言葉が相手をどんな気持ちにさせるのかを常に意識することです。
自分ではなく、言葉の受け手である相手の気持ちを軸にして言葉を慎重に選ぶ必要があるのです。
37ページ
一般的な社会では、敵なんて存在しないのです。
敵とみなして戦うべき存在があるとすれば、自分自身の負の感情です。
94ページ
頼まれ事をされたときに、
「やれません」
と一方的に言い放つことは避けたかったので、うまく断る方法を模索し続けました。
そこで思いついたのが、”できること”と”できないこと”を明確にして相手に伝えることです。
つまり、頼まれ事を断るだけでなく、何か協力できることを伝えるのです。
108ページ
私は、仕事というものは、自分がやりたいことより相手から求められることを全力で取り組むことで、次の道が開かれていくものだと考えています。
133ページ
相手の話を最後まで聴き、よき理解者になることが相手の怒りの気持ちを癒すことにつながるのです。
163ページ
怒ってしまった相手の立場になるとわかるのですが、落ち込んでほしいから怒って言ったわけではありません。
相手は、同じことを繰り返さないようにしてほしいと思っているのです。
もっと言えば、これを機会に、考え方と行動を変えてほしいと願っているのです。
200ページ
新しいチャレンジの機会を得たときには、仮に過去に経験がなくても、まず「やれます」と先に伝えてから勉強したり、準備したりしていけば、チャンスを逃すことがなくなるのです。
「はじめに」で紹介されていた言葉、グッときました。
言葉を変えると、心が変わる。
人間関係が変わる。
目の前に広がる景色が変わる。
言葉を変えよう!
心を変えよう!
人間関係を変えよう!
人生を変えよう!
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