来週、化粧品業界の方に講演することになったので、業界の予習をしようと思って手に取りました。
口紅は男に売り込め!』(高倉豊さん)


◆ブリコラージュとは
手持ちの材料で何かを作る。
ブリコラージュとはフランス語で、直訳すると、「やっつけ仕事」とか「応急処置」とかいった意味になります。
つまり、素人が目の前のあり合わせの材料を使って、何かを作るということ。
(中略)
ブリコラージュは、誰でも使える、普遍的な答えを見つけるためのものではありません。
あくまで自分がその時に対峙している問題に対する、唯一無二の答えを見出すためのやり方なのです。

◆売れているように見せる
低迷しているブランドを再生させる場合、実際に売れるようにすることは、もちろん重要です。
が、それ以上に「売れているように見せる」ことが、ブランドに勢いをつけるという意味で非常に大切です。

◆ティッピングポイント
「tip」は元来、「傾く」とか「ひっくり返る」という意味。
最初は目立たなかったアイデアや流行、社会的行動がじわじわと広がっていって、ある段階までくると一気に流れ出し、野火のように社会全体に勢いよく広まる劇的な瞬間を指しています。
「コップの水が溢れ出す瞬間」は、まさにそのティッピングポイント。

◆大きなマーケットから1%を
ライバルを見ず、手持ちの材料で、大きなマーケットを狙う。
そして1点に集中する。
あなただけが見つけられる解決策を探すために、ぜひこれらのキーワードを参考にしてみてください。

◆晴天の日こそ雨傘の用意を
すなわち、「売上が好調な時にこそ、いつか頭打ちになると思って次の手を考えておきなさい」ということです。
それが、会社が長く生き残れる唯一の方法だと言っても過言ではありません。

◆「アブダクション」という第3の思考法
偶然のひらめきからユニークな仮説を導き出し、その仮説が正しいかどうか検証していく、というのがこの思考法の流れです。

◆高倉流:問題解決法
①目標設定
問題を解決したいという強い気持ちが原点
②材料出し
先入観に囚われず、手持ちの材料をランダムに並べ俯瞰で眺める
③ひらめき
ある事実に遭遇した時、材料のどれかが目標達成と直感的につながる瞬間が訪れる
④仮説
ひらめきをもとに、問題解決につながる仮説を立ててみる
⑤検証
仮説が正しいか、うまくいくかどうかを、なるべく具体的に戦術も含めて検証し、納得できれば実行に移す

◆偶然を必然に変える
目標達成のために考え続けるということは、偶然が必然になるまで考え続けるということ。
どんどん通り過ぎる偶然を捕まえることができるのは、熱意しかありません。
目標達成したいという熱意を強く持ち続けるからこそ、関係なさそうな偶然の情報が必然的につながるのです。

◆ひらめきは過去の経験×情報
ひらめきはすべて、過去の経験の積み重ねから導き出されるものだと思います。
経験豊富なほど、ホワイトボードに乗せられる有効な要素が増えるのです。
そうすると、今直面している課題に関する予算や条件などの情報と反応し、結びつけることができるパターンも増えます。
つまり、ひらめきは「過去の経験×情報」。
経験値が増えるほど、ひらめきの確率は高まるのです。
ゆえに、とにかく数をこなすことが大事。
最初は小さいことでも、仕事の経験は決して無駄にはなりません。

◆アイデアは、まず自分を知ることから
マーケティング企画の立て方についてアドバイスを求められたら、私はまず、
「具体的な案を考える前に、自分自身のマーケティングを始めてみてはどうでしょう」
と提案することにしています。
その理由は3つあります。
1つは、自分の個性が分かって、人とは違う発想が生まれやすいということ。
2つめは、自分が好きなことであれば、アイデアを考えるための集中力が持続しやすいということ。
そして3つめは、前の項目で述べたことにつながります。
自分の興味や好奇心があるものならば、それまでに蓄積された記憶や経験が直感力となり、新たなアイデアや企画をひらめかせてくれるきっかけエネルギーになりえるということ。

妻へのプレゼントで化粧品を買ったことがないことに先ほど気づきました。
今度、一緒に買いに行ってみようかな。

口紅は男に売り込め!』(高倉豊さん)