これだけで仕事のダンドリ1日研修のカリキュラムが作れるくらい濃厚な内容でした。
初めて部下や後輩に仕事を教える立場になった方にピッタリな一冊です。
『5分間逆算仕事術 』(長谷川孝幸さん)
印象に残った内容ベスト10
◆ビジネスで信頼される人の第一条件とは?
・口だけでなく、実績を上げ続けている
・仕事がいつも早く、結果も安定的
・多くの人がその人を支持している
・発想や言動の原因と結果がつながっていて合理的である
・感覚的なものでなく数字で成果を示せる
・物事を客観的に見ることができる
・実例や論拠が評価できる形になっている
これらのことができている人が信頼される人であり、「アテにされる人」です。
◆時間に厳しい人は仕事も人脈も引き寄せる
①時間内に(in time)
「時間内に」というキーワードには「締め切りに間に合う」「所定時間内で終えられる」という2つの意味があります。
②その時間に(on time)
③規則的に(punctual)
④ただちに(quickly)
「人はどうしてもらうとうれしいか」、この答えは「してほしいことをしてほしいようにしてもらう」です。
(中略)
「人はどうされるとイラッとするか?」、これは「自分の欲求を必要以上に邪魔される」です。
⑤急いで(rapidly)
この5つが恒常的にできるのが「時間に厳しい人」と言えるのです。
◆「とくにひとつ」気をつける
自分はどの傾向が強いのかということをまずは把握します。
一つに絞ったら、その一つをいつも心に置き、それだけは必ず守るというように特に意識してみてください。
このときに「全部改良しよう」とは思わず、特に重要なものから一つひとつ潰していくというのが段取りの考え方です。
◆「時間内に」終わらせる鍵は「余裕」
しかし準備と段取りは違います。
このように認識していただくとよいでしょう。
・準備
必要そうなものをそろえること
・段取り
ゴールを見て、時間と順番を正しく組み立てること
◆すべきこと、しないことはこうして見極めなさい!
目の前のことを大きく4つに分ける
①法的にすべきこと・倫理的にすべきこと
⇒これは「ルール」だから何が何でもやる
②常識的にすべきこと・慣習的にすべきこと
⇒これは「マナー」だからしないと評価が下がる
③したほうがいいこと・どうでもいいこと
⇒これは「サービス」だからできると評価が上がる
④しないほうがいいこと・してはいけないこと
⇒これは「害悪」だから排除する
◆仕事がおもしろいほど回りだす時間管理術
仕事をうまく回すために考慮すべき時間とは以下のものがあります。
①物理的な手配に必要な時間
②他者の了解を得るために必要な時間
③仕上げの確認のために必要な時間
④それをするのに必要な正味の作業時間
⑤前後のスケジュールに影響する時間
◆「どうにかできるか・できないか」を仕分ける
物事には、「どうにかできること」と「どうにもできないこと」があります。
プロなのですからどうにかできることはどうにかすべきですが、一方でどうにもできないことをどうにかしようとするのは無理というものです。
(中略)
時間を削るといっても、それはやればできるのか、自分の努力だけではいかんともしがたいのか、まわりの協力があればどうにかなるのか把握した上で段取りをしないと危険です。
◆驚くほどの効果を生む四つのマトリックス
重要度も緊急度も高い
⇒すぐやる
緊急度は高いが重要度は低い
⇒勇気を出して放置
重要度は高いが緊急度は低い
⇒じっくり取り組む
重要度も緊急度も低い
⇒放置するが忘れない
◆指示・命令はこう使い分ける
指示:やり方まで細かく指し示す(≒ティーチング)
・まだ不慣れな人に頼む
・いつもと違う状況である
・特別なやり方をしてほしい
・違う方法だと先行きが読めない
・いささかの誤差も出したくない
命令:結果のみを求める(≒コーチング)
・任せても一定以上できる人に頼む
・定型業務である
・やり方はどうでもよい
・おおむね結果が読める
・多少の差異があっても問題ではない
◆報告・連絡・相談はこう理解する
報告
相手が困らないように、十分な情報をわかりやすく伝える
連絡
相手が困らないように、必要な情報を事前に伝える
相談
よりよい結果が出るように、くわしく状況を伝えて指示を仰ぐ
『5分間逆算仕事術 』(長谷川孝幸さん)
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