何度も足を運んだり資料を直して提案しているのに、なかなか相手が「うん」と言ってくれない。
そんな悩みを抱える方へ、どうしたら提案力を上げることができるか。
おススメは量稽古です。
提案力の基盤となるのは経験値、提案回数が一定量を超えると提案力はグッと上がります。

大谷更生も定期的に量稽古の機会を設けています。
今月2020年2月に友人が主宰する講師養成講座の外部講師として、講師プロフィールと企画書の作り方を担当。
アフターフォローとして終了後約2週間、プロフィールと企画書の無制限添削を実施しました。


添削したのはプロフィールが9件、企画書が17件で合計26件。
こんな感じで、一つひとつの成果物に対して「もっとよくなるアイデア」をひとつだけ提案しました。

プロフィール

★TKさん
保育士の仕事をきっちり務め上げて独立なさったんだなということが伝わってきました。
保育と研修の共通点に触れているところ、ご自身の経験が今後の講師活動に生きることをばっちりアピールできています。
ひとつ提案は「数字を入れる」
例)
・かかわった保育士さんの数
・施設長時代の離職率低下
就任前の離職率⇒就任後の離職率、離職率の全国平均との差など
・利用者アンケートの満足度
例)5段階評価で平均4.6点
・リピート率
卒園したお子さんの弟妹の入園率xx%
もし盛り込める数字があれば加えていただくと、職務経歴に厚みが増し、信頼感も高まると思いますよ。

★TMさん
800回を超える圧倒的な講演実績と、受講者の感想で綴られたBefore⇒Afterめっちゃ強力ですね。
この分野でしたら安心して任せられる感が伝わってきました。
ひとつ提案は「未来を語る」
TMさんがこれからどんな活動をしていきたいか、自分が講師をして活動の幅を広げることでどんな世の中を作っていきたいか、これが加わると講師としての魅力がグッとアップすると思います。
いろんな会社の経営理念が紹介されているページを参考に紹介しますね。

★Fさん(1回目)
文章を書き慣れているので、読みやすいですね。
受講者の感想は、Fさんが伝えたいメッセージがしっかりと伝わっている様子がうかがえます。
ひとつ提案「情報発信の実績を加える」
・ブログ記事数
・ブログ読者数
・メルマガ発行回数
・提供しているメール講座
など、「こんなコンテンツを持ってますよ」をさりげなくアピールできると、先方の「こんな講演できますか」を引き出しやすくなると思います。
ネタをたくさんお持ちなので、ぜひプロフィールに盛り込んでくださいませ。

★Fさん(2回目)
ブログ記事数539、これだけ数があると知識やノウハウのベースがあるという印象を持ってもらうことができますね。
ひとつ提案「ビフォーアフターを加える」
Fさんご自身でもセッションを受けた方でもよいので、ビフォーアフターがどうだったかを5つくらい加えると、より説得力が増すんじゃないかと思います。
このネタは講演企画書の受講効果にも使えます。
できれば違った切り口、たとえば人間関係でも夫婦、親子、ママ友、上司部下、同僚など多種多様な事例があると、見た方が「自分の悩みが解決できるかも」と思ってもらいやすくなると考えます。

★Gさん
・実績を数字で表現
・信頼感(ビジネス)と親近感(プライベート)のバランス
さすがです。
ひとつ提案は「肩書を作る」
Gさんを誰かに紹介するとき、ひとことで伝えるとしたら、どう表現するか?
1%×3で「●●の専門家」が表現できると紹介されやすくなり、登壇の機会も増えるんじゃないかと感じました。
最初からひとつに絞るよりも、いくつか候補を挙げてTPOで使い分けてみてから、しっくりくるものを選んでもよいと思います。

★Yさん
肩書の牛削蹄師、インパクトありますね。
「Yさんの全ては牛がおしえてくれる講演会」、私の10年来の友人 齊藤正明さんの「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」を思い出しました。
ひとつ提案「数字を盛り込む」
・削蹄した牛のべ●●頭
・保有資格(資格名を列挙するだけですごいことになりそうですが)
・関東甲信越地区牛削蹄競技大会 初出場初優勝のエントリー数
何人がエントリーして優勝したのか
・狩猟で捕獲したイノシシなど動物の頭数
など
数字を加えることで、オンリーワンのキャラクターがさらに引き立つのでは…

★Iさん
めっちゃ山あり谷ありの人生ですね。
笑顔の裏にこんな壮絶なエピソードが隠されていたとは…
ひとつ提案「作品の写真を載せる」
はがき、色紙、等身大と、Iさんの作品にはサイズはじめ、さまざまなバリエーションがあることをフェイスブックで拝見しました。
そのなかで反響があった作品を3つ~5つくらい、制作時のエピソードを添えて載せることで、プロフィールを見た方が伝命筆詩人とは何者かイメージしやすくなるのではと感じました。

★Sさん
Sさんがなぜ講師として活動を始めたのかがよく理解できました。
周りから求められるのは本物の証ですね。
ひとつ提案「プロフィールを分ける」
食育と魔法の教室、2つのテーマで講師をなさっていますが、対象者や受講者の期待が少し違うように感じました。
食育講師プロフィールと、魔法の教室講師プロフィールを分けることで、「せっかくなら、Sさんから教わりたい」が増えるような気がします。
両方の講師をやっていることは「主なセミナー、研修テーマ」でさりげなく伝えることで、食育⇔魔法の教室はスムーズになると思います。

★STさん
日本〇〇協会設立、退路を断つ覚悟を感じました。
ひとつ提案「〇〇の定義を明文化する」
〇〇って、人によって意味や捉え方に大きな幅がある言葉だと思います。
そこで「日本〇〇協会の〇〇とは」を明文化して立ち位置を明確にすることで、より興味を持ってもらいやすくなるのではと感じました。
おそらくHPの別ページに詳しく書くと思うので、プロフィールには講座で話していた〇〇5要素だけでもよいかと。

企画書

★TMさん①(1回目)
経験が豊富なので、しっかり内容が網羅されていますね。
さすがです。
ひとつ提案は「3つに分ける」
3.子どもの心の声を聴くための心がけ
は21こありますが、これを3つに分けて見出しをつけることはできそうでしょうか。
例えば
1.初級編(今すぐできること)
2.中級編(がんばればできること)
3.上級編(ここまでくれば大丈夫)
3つに分けて見出しを設定することで理解しやすくなったり、「これだったら3回シリーズでお願いしようかな」と思ってもらえるんじゃないかと考えました。

★TMさん①(2回目)
3つに分けたことで、参加してくださった方が最初の一歩として何をやったらよいかが明確になりますね。
3回講座の可能性が広がってよかったです。
今回のひとつ提案は「効果にメリットを盛り込む」
例えば、こんな感じでしょうか。
・不登校、ひきこもりの回復段階を理解する
⇒いま子どもがどの段階にあるかを理解することで慌てなくなる
・異常行動の持つ意味を理解する
⇒異常行動をしても冷静に対処できる
・思春期の心と言葉を理解する
⇒急に態度が変わっても、「そういうものだ」と動じなくなる
理解することで得られるメリットを伝えると、「それだったら行こうかしら」と参加を迷っている方の背中を押す効果が期待できそうです。

★TMさん①(3回目)
効果が具体的に表現されたことで、「自分に必要かも」と思う方がかなり増えると思います。
次のひとつ提案は「テーマを絞る」
今回の企画書で、TMさんの講座の全貌が明らかになったと考えます。
そこで、次に例えば「不登校・ひきこもりのご家族」に絞って書いたら、その悩みを持っている方に企画書の内容がピッタリ響くのではないかなと。
いまの企画書を「不登校・ひきこもりのご家族」「精神疾患のご家族」「摂食障害のご家族」「家族関係を良好にしたい方」の4つ×初級中級上級の3つ=12パターンの企画書に増やすことができます。
まずは最も当事者の悩みが深いテーマ×初級で1パターン作ってみてはいかがでしょうか。

★TMさん①(4回目)
脳活性化・認知症予防ゲーム、参加者にも体験いただくことで、リラックスしてお話を聴いていただけそうですね。
ひとつ提案「軽度の認知症って?」
自分の身内が認知症では?と初めて感じた家族は、軽度⇒中度⇒重度は何が違うのか、よくわかっていないことが多いように感じました。
そこで、軽度の認知症の特徴を3~5こ程度挙げておくと、「ウチは軽度だな」と感じやすくなるんじゃないかと思いました。

★TMさん②
親が心がけたい5つのこと、知識だけでなく何を実践したらよいか具体的に提案してもらえることで、参加者の変化への一歩を確実に後押しできるんじゃないかと感じました。
ひとつ提案「肩書を作る」
家庭内傾聴講座の講師を務めるときと違う肩書を名乗ることで、TMさん自身も講演でよりSPPに振る舞えるんじゃないかと感じました。
私の全国恐妻組合連合会のように、語呂合わせで一見ありそうなものをつけられたら覚えてもらいやすくなるかなと。
例)全日本家庭内傾聴推進協会 代表

★Kさん(1回目)
300点の作品に2000件の記事、プロフィールに込めた数字の力は強力ですね。
受講内容と効果もバッチリです。
あえて、ひとつ提案「タイトルに具体的なメリットを盛り込む」
本講座受講の狙いは「相手が動く、相手を動かす」だと感じました。
そこで、一歩踏み込んで
⇒相手が自分から動くキュレーション力のすすめ
⇒相手が気持ちよく動いてくれるキュレーション力のすすめ
⇒頑固な相手も思わずうなずくキュレーション力のすすめ
また、私のセミナータイトルでも使っている
⇒相手の納得を引き出すキュレーション力のすすめ
もいいかも。

★Kさん(2回目)
「世代や性別の違う相手が納得してくれる」、多くの方が変える悩みですよね。
追記した「講演後の効果」、自分だとドキッとする方が増えると思います。
ひとつ提案「なぜ、取りまとめる能力=キュレーション力なのか?」
取りまとめる能力をアップするために、なぜキュレーション力が有効なのか?
「キュレーション力を身につけることで、こんなスキルが習得できます」の要素を3つ~5つ列挙できたら、キュレーション力はビジネスパーソンに必要だと、より実感していただけるんじゃないかなと。
ここはBefore⇒Afterで表現してもよいと思います。

★Kさん(3回目)
追加した文章でなぜキュレーション力を身につけなければ、よく理解できました。
ひとつ提案「事例解説を加える」
キュレーションといってピンとこない方のために、代表的なキュレーションメディアを紹介。
それぞれの特徴を解説することで、キュレーション力の成果を具体的にイメージできるんじゃないかと感じました。
こんな感じの情報でよいかと。

★Fさん①
「理想のパートナーシップ」、Fさんらしい直球なテーマですね。
Before⇒Afterがあると、「これ私かも」と思ってくださって反応確率が上がりますよね。
ひとつ提案「対象を絞る」
対象者は大きく分けると2パターン
①得たいと思っている=まだ出会っていない
②現在のパートナーとの関係を見直して=すでに出会っている
①と②の方に伝えるメッセージって、かなり違うんじゃないかと感じました。
そこで①か②かを選び、一番伝えたい1メッセージを決めることで、さらに言葉に力が乗るんじゃないかと思います。

★Fさん②
経験者だから語れるテーマですね。
対象者、ドキッとする方、多いんじゃないでしょうか。
ひとつ提案「(注意)をタイトルに含める」
こんなタイトルを思いつきました。
子どものために離婚を決断できない方へ
2人の子どもを育てる離婚経験者が語るシングルマザーという選択肢
タイトルに入れておけば、講演冒頭にあれこれ言わなくて済むかなと。

★Gさん①
3つのポイント、納得です。
ポイントが具体的に表現されていることで、中身もしっかりしていそうな印象を受けました。
ひとつ提案「価値を汎用化する」
Gさんのノウハウは災害ボランティアだけでなく、ビジネスの場でも充分に活用できると感じました。
そこで、例えばタイトルを「災害ボランティア運営から学んだ●●●3つのコツ」な感じにして、「●●●」にこんな感じの言葉を入れてみてはどうかと考えました。
・チームビルディング
・チーム立ち上げ
・チームのパフォーマンスを上げる
・個人の能力をフル活用する
・短期間でワンチームを作る
しっくりくる表現が見つかったら、Gさんのプロフィールからビジネス向けの依頼も増えそうな気がします。

★Gさん②
環境問題、漠然とした不安を感じている方が多いテーマですよね。
ひとつ提案「実現したい未来を語る」
本講演をGさんが行う目的は、おそらく「ご自身が実現したい未来に共感して一緒に活動してくれる方を増やす」ではないかと感じました。
そこで、どんな未来を実現したいか、想いや熱意を具体的に言葉にすることで、共感者が集まりやすくなるんじゃないかと考えました。

★Gさん③
3つのポイントがしっかりまとまっていて、内容がスーッと入ってきました。
ひとつ提案「1人に絞る」
この講演を一番伝えたい人は誰でしょうか。
1人に絞ることで、心の奥にあるけど言語化されていない、より刺さるメッセージが出てくるんじゃないかと感じました。
やり方と具体例は↓をご覧くださいませ。
理想のお客さまを具体化する12の質問

★Yさん
これ、Yさんしかできないテーマですね。
どんな悩み相談にも的確に応えてくれそうな懐の深さを感じました。
ひとつ提案「自分年表を加える」
こんなの↓を加えることで、Yさんの波乱万丈な人生の全貌が明らかになり、講演主催者がテーマをリクエストしやすくなるのではと考えました。
参考まで。
人生棚卸のススメ

★TKさん
直球のタイトル、いいですね。
「私かも」と響く方、たくさんいらっしゃると思います。
ひとつ提案「長女あるあるに事例を加える」
例)長女であるがゆえに親から言われたセリフ
「おねえちゃんなんだから我慢しなさい」
などをいくつか加えることで、告知文を読んだ方で「私かも」と響く方がさらに増えるんじゃないかと考えました。

★Sさん①
離乳食と不登校、どちらも親にとっては悩ましいですよね。
ひとつ提案「つなぎを加える」
離乳食と不登校、パッと見て時期的に空きすぎてしまうんじゃないかと感じました。
そこで間に例えば「自我の目覚め」や「イヤイヤ期」などを加えることで、子どもの成長に伴って発生する問題をスムーズにフォローできるんじゃないかと考えました。

★Sさん②
すごいネタを出してきましたね。
自作の絵本と実体験に興味を惹かれました。
最後のワークで出口がしっかり用意されているところもいいですね。
ひとつ提案「肩書を作る」
例えば、パートナーシップ向上カウンセラー(セラピスト)や、幸せ家族プロデューサーなど。
このテーマはオンリーワンになると思うので、肩書「S」もありだと思います。



何かひとつでも参考になったら嬉しいです。

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