話題の本ながら728ページのボリュームに今まで腰が引けていましたが、77ページと聞き、試しに手に取ってみました。
日本人のためのピケティ入門』(池田信夫さん)


サブタイトル「60分でわかる『21世紀の資本』のポイント」のとおり、1日のすきま時間と移動時間で読み終えることができました。

『21世紀の資本』のポイント
r(資本収益率)>g(国民所得の成長率)
⇒資本収益率が成長率を上回る

「第1章 ピケティQ&A」だけでも本書を読む価値はあると思います。

Q
すごい厚さですが、要するに何が書いてあるんですか?
A
資本主義では歴史的に所得分配の格差が拡大する傾向があり、それは今後も続くだろうということです。

Q
『21世紀の資本』の何が画期的だったんですか?
A
今までの経済学では「資本主義の発展とともに富が多くの人に行き渡って所得分配は平等化する」とされてきました。
これは資本の生産性が労働を上回れば投資が増えて資本収益率が下がり、労働生産性に近づくと考えられていたからです。
現実にも、クズネッツなどの実証データでは、戦後の所得格差は縮小していました。
しかしピケティの1870年以降の歴史的データによれば、それは例外で、資本主義では格差が拡大するのが普通だというのです。
こういう指摘は以前からありましたが、ピケティは世界各国の一次資料を使って定説をくつがえし、「資本主義では過去200年間、格差が拡大し、今後も不平等が拡大する」と予想したオリジナルな研究だったので、大きな反響を呼んだのです。

久しぶりの経済学、新鮮でした。

日本人のためのピケティ入門』(池田信夫さん)