大谷更生が問題解決研修を行うとき、受講者の方に最初に訊く質問があります。
これからお伝えする状況を想像してみてください。
あなたは部品メーカーの営業部長です。
平均して月2回、仕事を依頼してくださるお客さまがいらっしゃいます。
しかし、このお客さまからの注文は
「(納期1ヶ月の商品を)来週までにお願い」
「(発注確定後に)●●の注文数を減らしてほしい」
「まとめて買うので、もっと安くしてよ」
といった感じで、どれも一筋縄ではいきません。
このお客さまは問題でしょうか?
あなたの答えはいかがでしょうか。
研修でこの質問をすると「問題ではない」が多数派です。
大谷更生の答えはどうか。
答えは「これだけでは問題かどうかわからない」です。
なぜ答えが「これだけでは問題かどうかわからない」なのか。
大谷更生が講師を務める問題解決研修では、最初に問題という言葉の意味を定義します。
問題とは、期待する結果と現実の差。
問題か否かの判断は、期待する結果が何かで変わります。
もし、このお客さまに
「(納期1ヶ月の商品を)来週までにお願い」
「(発注確定後に)●●の注文数を減らしてほしい」
「まとめて買うので、もっと安くしてよ」
といったイレギュラーな注文をやめてほしいが期待する結果であれば、この状況は問題です。
しかし、このお客さまに
「新しい商品を買ってほしい」
「取引額を2倍に増やしてほしい」
が期待する結果だとしたら、どうでしょうか。
イレギュラーな注文は困ったことではありますが、期待する結果とは直接は関係ありません。
困ったことに引きずられて、問題の本質を見失わないようにする。
困ったこと=問題ではないことをしっかり意識することができれば、正しい問題解決のスタート地点に立つことができます。
そのために何が必要かをお伝えするのが、大谷更生の問題解決研修です。
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