著者とタイトルに惹かれて手に取りました。
ほめるのをやめよう リーダーシップの誤解
(岸見一郎さん)


 
著者の岸見さんはアドラー心理学の研究者で、大ベストセラー「嫌われる勇気」の著者でもあります。
タイトルに「ええっ!」と思いました。

 

印象に残った箇所

4ページ
リーダーとして必要なことは次の三点です。
まず、リーダーは教育者でなければなりません。
部下の成績が伸びなかったり、失敗ばかり繰り返したりするようであれば、リーダーの教育方法に問題があると考えなければならないということです。
次に、仕事である以上、部下は結果を出さなければなりませんが、上司は部下を一人の人間として尊敬し信頼しなければなりません。
第三に、リーダーは部下の仕事に責任を持たなければなりません。
部下が仕事で失敗したとしても、その責任を取るのは上司であるということです。

26ページ
ほめることには二つの問題があります。
一つは、対等な関係でほめることはできないということです。
(中略)
もう一つは、ほめられると自分に価値があるとは思えなくなるということです。

48ページ
時には失敗しても、自分の判断で動ける部下を育てることが上司の仕事です。
その意味では、リーダーは「丸太」、つまり、見えないリーダー、存在感のないリーダーでなければならないということです。
そうでなければ、部下は上司に依存し、自主的に仕事をしなくなるでしょう。

104ページ
アドラー心理学で、「課題の分離」という言葉があります。
課題の分離の「課題」とは、あることの最終的な結末が誰に降りかかるか、結局誰が困るのかということです。
あることの最終的な責任を誰が引き受けなければならないかを考えた時に、そのあることがあるの課題であるかがわかります。

134ページ
対人関係をよくしようと思ったら、部下との関係であれ、家族との関係であれ、必ずよい意図を探さないといけないと思います。

170ページ
私はしつけにすら怒ること、叱ることは必要でないと考えています。
もしも本当に改善を求めなければならないことがあれば、言葉でいうしかありません。
それも即効性を求めてはいけない、手間暇をかけていわないといけない、緊急性を要することであったら止めないといけない。
とにかく言葉を使えばよく、感情的になる必要は一切ないのです。

197ページ
よく誤解されるのですが、課題を分けることが課題の分離の最終目標ではありません。
最終的には協力することが目標です。
協力するためには誰も課題かわからないと協力することができません。
だからそれぞれの課題が誰のものかを明らかにします。
それが課題の分離です。

 
ほめるのをやめよう リーダーシップの誤解
(岸見一郎さん)


 

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