3/21(日)夜のこと。
強風の中、外出から自宅に戻った妻は、ひどく落ち込んでいました。
ふだんなら帰ってすぐに着替えて夕食の支度にとりかかるのに、なぜかリビングに座ったまま動かず…
「どうしたの?」
勇気を振り絞って訊いたところ
「傘を置き忘れちゃった」
置き忘れたのは妻が一番気に入っていた長年愛用の傘。
乗っていた電車に傘を置き忘れたことに降車してドアが閉まった瞬間に気づいたのですが、置き忘れたショックで呆然としながら帰ってきたそうです。
そんな妻に大谷更生がはどうしたか。
やったのは「行動を支える」でした。
妻が傘を置き忘れたのは東武東上線直通の有楽町線車内。
東京メトロと東武東上線のホームページを検索して確認したところ、終点の駅に電話で問い合わせるのが一番よさそうだと考えて、妻に
「車内に傘を忘れました、といって●●駅に電話してみたら」
と声を掛けました。
それから乗換案内を確認して、妻が乗った電車が何時何分に終点の駅に到着するかも伝えました。
ようやく動き出して駅に電話をしたところ、駅員さんが話を聞いてくれました。
こちらが伝えた電車が時刻表の読み違いで該当の列車がなく、二度手間をかけてしまいましたが、駅員さんの丁寧な対応に、妻がだんだんと落ち着きを取り戻してくれました。
結局、傘は見つからなかったけど、
「じゃあ夕飯の支度をしよっか」
お気に入りの傘を置き忘れたショックから立ち直り、ようやく平和な夕食の時間となりました。
今回のポイントは「自分が動かない」ということ。
落ち込んでいるとき、動かずにじっとしているほうが早く復活する場合もありますが、今回は自分で動いてもらったほうが気分が早く切り替わるだろうと考えて、忘れ物を探す行動を提案するだけで余計なことは言わず、じっと見守っていました。
これが功を奏したようです。
大谷更生の発想の源泉をお届けするために、毎日12:00に配信しているメールマガジン『日刊「大谷更生」』の読者登録は↓