ふだん手に取らないテーマですが、タイトルに惹かれて手に取りました。
第4次産業革命 日本が世界をリードする』(三橋貴明さん)


本書を読み終えて、ちょくちょく耳にするけど理解が曖昧な言葉が、「こういう意味だったんだ」とスッキリしました。

印象に残った解説

◆第4次産業革命とは
第4次産業革命とは何かといえば、簡単に書くと「生産者をサポートする機械とITの融合的な発展」になる。
コンピュータとインターネットを汎用目的技術(以下GPT=General Purpose Technology)とした第3次産業革命は、情報に関して人間を支援し、生産性を高めた。
それに対し、第4次産業革命は、「動作」の部分で人間をサポートすることで生産性を向上させる。

◆実体経済とは
われわれが顧客としてモノ・サービスを買うと、別の生産者に所得が生まれる。
すると、所得を得た生産者が顧客側に回り、さらに別の生産者のモノやサービスを買う。
こうして所得創出のプロセスが無限に回転していく現象を「実体経済」と呼ぶのだ。
所属創出のプロセスにおいて、生産、需要(消費や投資という支出)、そして所得の3つは必ず同じ金額になる。
例外はない。

◆貧困とは
UNDP(国際連合開発計画)は貧困について、以下のとおり定義している。
「教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態のこと」
要するに、日常生活に必要な最低限のモノやサービスすら手に入れられない状態のことを「貧困」と呼ぶのだ。

◆なぜ貧困に苦しみ続けるのか
インフラ技術が進んだ日本国に住んでいると理解できないだろうが、基本的に発展途上国は「おカネがない」ゆえに貧困なのではない。
技術がなく、インフラストラクチャーや運搬車両、建造物、工場、機械設備といった「資本」を生産することができないからこそ、貧しさから抜けられないのだ。

◆産業革命とは
産業革命とは、抽象論を排すると、GPT発展による生産性向上、つまりは生産者1人当たりの付加価値の生産の拡大と定義することが可能なのだ。
<第1次産業革命>
18世紀半ば以降の蒸気機関というGPTの発明による工場制機械工業の発展
<第2次産業革命>
19世紀末以降の電気・石油というGPTの進化による重工業の発展
<第3次産業革命>
20世紀末以降のコンピュータ・インターネット技術の発展による情報革命

◆なぜ日本の経済成長率が低迷を続けているのか
資本主義は「資本」と「技術」に投資することで成長する。
日本の場合、とくに資本への投資が大きく減少し、経済成長率が低迷を続けている。
というよりも、投資が不足しているからこそ、成長率が下がるのだ。

第4次産業革命 日本が世界をリードする』(三橋貴明さん)

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