表紙に書いてあった「売上増やすなら官公庁をねらえ!」に惹かれて手に取りました。
ビジネスチャンスはこんなに身近に!地方自治体に営業に行こう!!』(古田智子さん)


本書を読むと以下のポイントを理解することができます。
・地方自治体がどんな仕事を民間企業に発注しているか
・地方自治体と民間企業の違い
・発注のパターン
・地方自治体の発注情報をどうやって入手するか
・入札の手順
・入札で気をつけるべきこと
・受注に向けて、いつどんな活動をしたらよいか

地方自治体の仕事を受注するために押さえておきたいポイント

◆誰も言わなかった地方自治体Q&A
Q1
「地方自治体」って何?
A1
「一定のエリアに住んでいる人たちの意思に基づき地域づくりを担う法人」です。

Q2
民間企業とどこが違うの?
A2
民間企業は「お金を稼ぐ」。
地方自治体は「お金を使う」。

Q3
とにかく対応が遅い。
何かにつけて時間がかかるのはなぜ?
A3
法律や規則にがんじがらめが原因です。

Q4
なぜ「民間企業と比べてヒマそうだ」というイメージがあるの?
A4
市民の目につく部署が忙しそうに見えないのが背景のひとつです。

Q5
年度末や年末に道路工事が多いのはなぜ
A5
大きな道路の工事は時間と手間がかかり、工事が終わるには年度の終わりになってしまう。

◆悲喜こもごも地方公務員の世界
①徹底した予算削減の余波をモロにかぶっている
②きびしく課せられる「公務員倫理」
③短期ジョブローテーションで「転職」の繰り返し
④頑張って仕事しても成果が見えにくい
⑤本人には何の罪もない。なのに公務員バッシングの標的に!

◆自治体予算の7原則
【原則1】
総計予算主義の原則
一会計年度における一切の収入と支出は、すべて歳入歳出予算に計上しなければなりません。
【原則2】
単一予算主義の原則
一切の収入と支出を一つの予算にまとめ、予算を組むのは一会計年度に1回としなければなりません。
【原則3】
予算統一の原則
予算を誰にでもわかりやすいものとするために、歳入と歳出の分類を調整して、一定の秩序を持たせなければなりません。
また、予算の様式は、地方自治法施行令で定める様式を基準にしなければなりません。
【原則4】
予算事前議決の原則
予算は年度開始前に議会の議決を受けなければならず、この議決がなければ使うことができません。
【原則5】
会計年度独立の原則
会計年度における歳出は、その年度の歳入をもって充てなければなりません。
【原則6】
予算単年度主義の原則
予算は会計年度ごとに組んで、次の会計年度以降の予算にひびかせてはなりません。
【原則7】
予算公開の原則
議会で予算が確定したら、地域住民に公表しなければなりません。

◆予算査定のチェック項目
①その事業はそもそも自治体がやるべき仕事なのか?
②予算編成方針、首長のマニフェスト、行政運営の全体計画などに沿っているか?
③住民や議会からの要望はどのようなものか?
④既存の事業とダブっていないか?
⑤既存の事業と相反するところはないか?
⑥職員の人数や仕事の負担を増やすものではないか?
⑦特定財源(国や県からの補助金など)がつく見通しはどうか?
⑧受益者負担(特定のサービスを受ける住民に、そのメリットに応じたコスト負担を求める考え方)の程度は適正か?
⑨収益事業である場合は採算はとれるのか?
⑩授業を実施する際にムリやムダはないか?

◆自治体営業の心得
1)すぐに売り上げが上がるという考えは大間違いである
2)製品やサービスの売り込みは蛇蝎のごとく嫌われる
3)自治体メリットではなく、地元住民・地元企業メリットで

相手を知ることで、より相手にフィットする適切な提案ができる。
地方自治体に提案の機会を得たら、この本のとおりに進めてみようと思っています。

ビジネスチャンスはこんなに身近に!地方自治体に営業に行こう!!』(古田智子さん)