著者とタイトルに惹かれて手に取りました。
「ビジネスにうまい文章はいらない」
(上阪徹さん)
著者の上阪さんはブックライター。
大谷更生はライブハウスイベント「DAF」でご一緒したことがあります。
本書は、上阪さんが書籍をはじめとする文章を執筆するうえで意識していることを包み隠さず紹介した一冊。
全256ページと通常のビジネス書よりボリュームありますが、スーッと読めました。
目次
●第1章
ビジネス文章の基本的心得
●第2章
悩まずに文章を書き上げる
●第3章
ビジネスメールは、こう書けばいい
●第4章
日報、感想文、企画書まで、読み手に伝わる書き方
●第5章
SNS、ブログにおける文章の考え方
●第6章
長文を書く、書き物に挑む
大きく頷いた箇所
39ページ
例えば、次の4語を私はよく使います。
「メールにて失礼いたします」
「ご多忙な中」
「幸いです」
「恐縮ながら」
敬語よりもむしろ、先の4語をうまく使ったほうが気持ちは伝わると思っています。
過度に敬語を気にするよりも、相手のことを想像して言葉を考えてみることです。
76ページ
文章をワンランクステップアップさせるだけでなく、素材への意識を高め、書くスピードを速めてくれる、とっておきの方法がひとつあります。
これは、どうして自分の文章を書けるようになったのか、気づきのヒントになったことでもありました。
とてもシンプルです。
「形容詞をできるだけ使わない」ことです。
88ページ
では、どうやって「。」「、」の位置を考えているのか。
考え方は、とてもシンプルです。
「読む人は、きっとここに「。」や「、」があったほうが読みやすいだろうな」という想像です。
これだけです。
読者の立場に立ってみるといいのです。
117ページ
御礼メールといっても、難しいことを書く必要はないと私は思っています。
一般的な謝礼の言葉を使ってもいい。
ただ、一行だけ、具体的な内容を入れるのです。
それだけで、メールはグッと変わります。
245ページ
私の推敲のポイントは、2つだけです。
「読みやすくする」こと。
そして「わかりやすくする」ことです。
お手本となる文章を知りたい方には、上阪さんが著者や過去に書いた文章を引用してくださっています。
52ページ
10倍速く書ける超スピード文章術(ダイヤモンド社)
85ページ
2006年にフリーペーパー「R25」で社内のアワード金賞を受賞した文章
112ページ
「あの明治大学が、なぜ女子高生が選ぶNo.1大学になったのか?(東洋経済新報社)」担当編集者からの依頼メール文
142ページ、236ページ
ドトールのコーヒーは、なぜ安いのにおいしいのか(あさ出版)
ここを読むだけでも、ビジネス文章をどう書いたらいいかのヒントが得られると思います。
「ビジネスにうまい文章はいらない」
(上阪徹さん)
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