表紙の「日本の一番大きな問題を解く」に惹かれて手に取った一冊。
著者の起業当初のエピソードに引き込まれて、那覇へ向かう飛行機の中で一気に読み終えてしまいました。
『ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く』(齋藤ウィリアム浩幸さん)
◆現実歪曲フィールド
現実歪曲フィールドとは、パッションや夢によって他人を巻き込んでいくことだ。
みんながパッションを共有し、同じ夢を見て、それを実現するためにチームになる。
(中略)
この現実歪曲フィールドを生み出すことは、アントレプレナーの重要な資質の一つだ。
極論すれば、イノベーションは、冷静な頭脳からは生まれない。
目の前には何もないのに、現実を「歪曲」して目の前にあるものとして想像するアントレプレナーの情熱こそイノベーションに不可欠なものだ。
◆お互いの弱みを知る
ここで質問を出そう。
チームの前提条件とは何だろう。
わかるだろうか。
答えは意外かもしれない。
お互いの弱みを知っていること。
強みではなく、弱みだ。
(中略)
本音でお互いの弱点や失敗談を話すことによって、自然に信頼感が生まれてくる。
そうなれば、別のミーティングで意見が激しく対立し、衝突(コンフリクト)が発生しても、あの人の発言は悪気があってのものではないと理解でき、相手の発言の背景もわかるようになる。
真剣に議論すると、コンフリクトが生まれる。
コンフリクトがないのは平和というのではなく、真剣に議論していない証拠だ。
コンフリクトは起きざるを得ない。
起きるのが当たり前と考えてほしい。
その摩擦からイマジネーションが生まれ、良いアイデアが出てくる。
◆例外処理能力
イマジネーションは、日頃のトレーニングで鍛えるしかない。
つねに、Whyを意識することだ。
問題解決には、正しい問題を探すことが大切だ。
そのためには、先にも述べたように、いろんな人に会うことが必要となる。
そして、疑問に思ったことは「なぜ?」と訊くことだ。
(中略)
例外処理の能力はアントレプレナーにとって必要不可欠だ。
それがなければ、成功はおぼつかない。
イマジネーションをもって、どんどんWhyを問うべきだ。
「コンフリクトがないのは平和というのではなく、真剣に議論していない証拠だ」にドキッとしました。
『ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く』(齋藤ウィリアム浩幸さん)
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