最近は研修のネタ探しでばかり選んでいますが、たまには自分の心が動いたものを選んでみようと思って手に取りました。
『エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢』(竜盛博さん)
興味深いと感じた項目
◆メリット>デメリット Then why not?
アメリカに引っ越してきたばかりの日本人を交えて話をしていると、ときどき「アメリカに合っている日本人エンジニアの条件」が話題になることがあります。
印象論ではありますが、だいたいこんな感じのものが出てきます。
・ソフトウェアの本場で働きたいと思う
・ずっとエンジニアとしてコードを書いていたいと思う
・会社と従業員は対等な契約関係だと思う
・海外に住むのはカッコいいと思う
・自分の仕事は難しいのだから、高給をもらえるべきだと思う
・自分の専門を活かす職を日本で見つけるのは難しい
・自分はどんな環境でもやっていけると思う
・情緒より理屈で物事を考える
・たいていのことは自分でやってしまう
・日本の〇〇のノリが苦手だ
・日本の人間関係のウエットさが苦手だ
・お酒を飲めない
◆一番大事なのは「情報伝達速度」
私が以前から考えている一番大事な指標は、「情報伝達速度」です。
仕事をする際も面接を受ける際も、相手の言っていることを理解し、自分の考えていることを伝える情報伝達が肝要です。
◆希望給与額を言ってはいけない
そしてほぼ確実に、希望給与額を聞かれます。
これは言ってはいけません。
ここで下手に少ない額を言ってしまうと、将来の給料交渉が非常に難しくなってしまいます。
「仕事の内容を詳しく理解したうえで考えたい」
などと言って濁しておくのがいいでしょう。
(中略)
現在の給与額も確実に聞かれます。
これについては、言う派と言わない派に分かれます。
言わない場合は、
「現在の給料に関わらず、そちらで出せる妥当な額を出してほしい」
などと言っておくといいでしょう。
◆日本以上に円満退社が大事
英語では”Don’t burn the bridge”という表現があります。
昔の戦争では退却するときに、自分が橋を渡り終わったら橋を燃やして、敵軍が追撃できないようにすることがあります。
しかし、会社を辞めるときにはそういうことは止めておけ、元に戻れるようにしておけ、という意味です。
◆「コミュニケーション能力」とは、アイディアを説明すること、人のアイディアを取り込むこと
日本での面接における「コミュニケーション能力」とは少し違う意味になるかと思いますが、アメリカでのソフトウェアエンジニアの面接では、
・他人の意見を客観的に聞けるか?
・他人から学べるか?
・自分の意見を主張できるか?
意見が対立した時に、自分の意見に拘泥せずに、正しいジャッジができるか
が重要です。
◆Disagree & Commit
「自分はその方針に反対であり、そういう話もした。しかし、チームとして決断が下されたので、チームの一員としてその方針にコミットする。その方針の実現に全力を尽くす」
というものです。
◆解雇に備える
解雇には、大きく分けて2種類あります。
ファイア(Fire)とレイオフ(Layoff)です。
どちらも「今までの職を失う」という点は一緒で、日本語でも「解雇」と同じになりますが、両者には明確な区別があります。
ファイアは「従業員の側に非があった場合の解雇」です。
日本語だと「懲戒解雇」が一番近くなるでしょうか。
(中略)
ファイアが従業員に原因がある解雇であるのに対し、レイオフは会社に原因がある解雇です。
会社の経済状況や事業方針の変化に起因する、余剰人員削減のことです。
まずは「違いを知ること」、選択する際に欠かせないポイントですね。
『エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢』(竜盛博さん)
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