私のコミュニケーション研修を受講してくださる中で、こんな悩みを抱えている方がいらっしゃいます。

「叱り方がわからない」
「どう叱ったらいいか、わからない」
「叱った相手と関係が気まずくなったらどうしよう」
「叱った相手に嫌われたらどうしよう」
「叱った相手に逆ギレされたらどうしよう」

研修終了後にこんな相談を受けたとき、私は必ず質問します。
「なぜ叱るのですか?」


そう問いかけると、ほとんどの方が「うっ」と言葉を詰まらせます。

「なぜ叱るのですか?」
私は「叱る」は目的ではなく、手段のひとつだと考えています。

「なぜ叱るのですか?」
私の答えはシンプルです。
「行動を変化させるため」

ここで、叱らなければならない場面を思い浮かべてみましょう。
叱らなければならない場面とは、相手がよくない態度、行動、言葉遣いをしている場面ではないでしょうか。
この態度、行動、言葉遣いを直してほしい、改めてほしい。
相手の行動を変えてもらうために「叱る」という手段を選んでいるだけです。

叱るとは、相手の行動を変化させる手段の一つにすぎません。
いくら叱るスキルやテクニックを覚えて身につけても、叱る目的「なぜ叱るのか」が伝わらなければ、相手が自分の問題に気づいて、変わらなきゃと思ってもらうことはできません。
もし、あなたが「なぜ叱るのか」を意識せずに叱ったとしたら、相手は気づいています。
何も知らないで、ただ叱っているだけだと。

「行動を変化させる」手段は無限にあります。
「叱る」でなくてもいいはずです。
相手の行動を変化させるための最適な方法が「叱る」ならば、「叱る」を選択する。
私が「叱る」のは、そんなときです。

もう一度、質問します。
「あなたは、なぜ叱るのですか?」