本書を読み終えて、行動経済学で出てくる言葉がどんな意味で使われているか、だいぶ理解できました。
9割の人間は行動経済学のカモである』(橋本之克さん)


◆参照点
満足と不満を同じレベルにするためには、満足できる得の金額が不満を感じる損の金額の2~2.5倍必要という調査結果がある。
これは「損失回避」によるものだ。
人は損失を嫌うのだ。

人は価値を絶対値で測るのではなく、変化で測る。
その変化を測る際の基準が「参照点」だ。
この参照点は重要で、その価値の値によって、満足や評価などの結果が左右される。
この性質は「参照点依存性」と呼ばれる。

◆異時点間の選択
何かを決めた時点と、実際に損失や利益を受ける時点が異なるものを「異時点間の選択」と呼ぶ。
こうした場合、「非合理な意思決定」をしてしまいがちなのである。

◆一貫性幻想
人間には「一貫性幻想」というものがあり、意思決定においては常に理論的であろうとする。
しかしときには、矛盾した判断をしてしまうこともある。
そんなときに心の中で感じるのは「認知的不協和」だ。
無意識のうちに、これを解消して一貫性を回復しようという心の働きが起きるのだ。

◆プロスペクト理論
この理論は、なんらかの価値の評価、そこから得られる満足は、その「絶対量」ではなく「変化」によって決まる、という発見から始まっている。

◆リスク
人間には、自分に関係するリスクについては高く見積もってしまう傾向があること、その結果、そのリスクを解消するかもしれない商品に関しては、検討したい、購入したいと考える傾向があること。
そういうことについては、誰もが知るべきだ。

◆バナーブラインドネス対策と、ゆるキャラ人気要因の共通点
ヒューリスティクスによってスルーされないための工夫だ。
それは強さで目立とうとしたり、単体で完成度を高めるという、常識的な手法ではなく、あえて従来のセオリーを外すことで、興味を喚起することだ。

◆現在のマーケティングの定義
マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。

9割の人間は行動経済学のカモである』(橋本之克さん)