タイトルに惹かれて手に取りました。
「自衛隊式セルフコントロール」
(二見龍さん)
著者の二見さんは元陸上自衛官。
第8師団司令部3部長、第40普通科連隊長、中央即応集団司令部幕僚長、東部方面混成団長などを歴任し陸将補で退官。
現在は防災士として自治体、一般企業で危機管理を指導なさっていらっしゃいます。
本書で特に興味を惹かれた箇所が2つありました。
29ページ
自衛隊が災害派遣などで活躍できる要因のひとつに自己完結能力の高さがあります。
それは、自衛隊の活動は、常日頃から、何もない原野に発電機、天幕、炊飯車両、水トレーラー、燃料補給車、物資供給設備・機材の整備工場を設定し、拠点を作り上げて戦闘訓練を行っているからなのです。
111ページ
自衛隊が危険な場所で行動できるのは、その場所における安全確保のために必要な情報をしっかりと収集し、安全対策を確実にしているからです。
これは自衛隊だけでなく、ビジネスの現場でも同じことが言えると感じました。
目次
Chapter1
自衛隊生活が始まる時から徹底されること
躾編
Chapter2
セルフコントロール
回復・解除編
Chapter3
セルフコントロール
強化編
Chapter4
セルフコントロール
予防編
Chapter5
敵を知る
Chapter6
日常生活における習慣化
Chapter7
ビジネスに役立つ自己コントロール
印象に残った箇所
34ページ
訓練は、イメージしたことが現実にできるかどうかを確認すること、できなければできるようにするために行うものだからです。
45ページ
STOP
これはStop、Think、Observe、Planの頭文字をとったもので、反射的に行動を起こすのではなく、一度止まる、考えられる状況を作る(落ち着く)、周囲の状況を観察する、そして後の行動計画を立ててから行動する、というものです。
59ページ
呼吸法
「身体を覚醒させる呼吸」は、息を吐く時間よりも吸う時間を長くします。
(中略)
これに対して、リラックスするための「精神を安定させる呼吸」は、吸う時間よりも吐く時間を長くします。
143ページ
「正直」とは、真実を語ることであり、現実と自分の言葉を合わせることです。
「誠実」とは、自分の言葉に現実を合わせることでもあります。
「自衛隊式セルフコントロール」
(二見龍さん)
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