先日、妻と一泊二日で熱海に行ってきました。
以前訪れて面白かったMOA美術館に行ったところ、「井上涼展 炎のアツアツびじゅチュ館」をやっていました。
井上涼さんは金沢美術工芸大学出身のアーティスト。
現在はNHK Eテレの「びじゅチューン」に出演なさっています。
正直なところ全く興味なかったのですが、入口で放映されていたビデオクリップに思わず立ち止まって見入ってしまいました。
◆夏秋草図屏風デート
◆写楽式洗顔
◆保健室に太陽の塔
◆特急三日月宗近
◆姫路城と初デート
◆ランチは地獄の門の奥に
◆兵馬俑ウエディング
◆ひとよだけ巡査
展覧会の中で、井上涼さんの作品「ツボのツボマッサージ師」ができるまでの過程が紹介されていたので、しっかりチェックしてきました。
もととなった作品「色絵藤花文茶壺(野々村仁清)」はMOA美術館に収蔵されています。
1)アイデアスケッチ
「びじゅチューン!」は曲→アニメの順で作ります
そのいちばん最初にアイデアをまとめるために描くのがこの一枚です
2)絵コンテ
曲ができてアニメの絵を描きはじめる前に
どんな流れにするのかを描いて考えます
一曲の中で起こることを一枚で見渡せるように
大きめの紙に描きます
3)アニメ原画(部分)
コピー用紙にシャーペンで描いています
この作品ではぜんぶで約300枚描きました
この後スキャンしてパソコン上でアニメにします
こうして出来上がった作品が「ツボのツボマッサージ師」です。
全体像から詳細に落とし込んでいく過程、大谷更生が書籍の原稿を書いたり研修のテキストを制作するのと同じでした。
個人的には、タイトルのつけ方もツボ!
横で動画を見ていた妻が大爆笑していました。
◆委員長はヴィーナス
◆お局のモナ・リザさん
◆写楽式洗顔
◆何にでも牛乳を注ぐ女
◆真珠の耳飾りのくノ一
言葉選びの面白さだけでなく、ホロっとさせるストーリーが時おり挟み込まれている90秒のアニメーション。
しばらくハマりそうです。
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