これからコラム執筆をはじめ、書く仕事が増えそうなので、タイトルに惹かれて手に取りました。
調べる技術・書く技術』(野村進さん)


目次
第一章:テーマを決める
第二章:資料を集める
第三章:人に会う
第四章:話を聞く
第五章:原稿を書く
第六章:人物を書く
第七章:事件を書く
第八章:体験を書く

押さえたいポイント

◆テーマ決定のチェックポイント
①時代を貫く普遍性を持っているか。
②未来への方向性を指し示せるか。
③人間の欲望が色濃く現れているか。
④テレビなどの映像メディアでは表現できないか、もしくは表現不可能に近いか。
⑤そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出してきたか。

◆取材のための単行本収集とその読み方
①インタビューや対談集を手始めに読む
②入門書から出発し、徐々にレベルを上げていく。
③対象となる人物や出来事をさまざまな角度から論じている複数の本を読む。
④精読すべき本、通読する本、拾い読みでかまわない本を選別する。
⑤資料としての本は乱暴に扱う。

◆取材相手から信用されるには
①まずは、相手の顔と名前をしっかりと覚えること。
②取材で知りえたプライベートな情報、なかでも他言しないでもらいたいと言われた情報は、決して口外しない
③取材で会った人の批判を、同じ取材で会った別の人にしない
④借りた資料は、すみやかに返却する
⑤取材後、なるべく早く礼状を出す。
⑥掲載誌(紙)は必ず送る。
⑦長く付き合うつもりの相手には年賀状を欠かさない。
⑧常日頃から気をつけて、相手に役立ちそうな情報は、こまめに伝える。
⑨同じテーマを長く追う場合、特に用がなくても先方に顔を見せたり、電話やメールで雑談を交わしたりする。
⑩相手の慶弔に敏感であること。

興味を惹かれたキーワード

◆チャップリンのステッキ
テーマを決めるときには、この「チャップリンのステッキ」を見つけさえすればよい。
本当の意味での「独創」ではないけれど、それまでのくすんでいた色合いががらりと変わって、鮮やかな印象をもたらすだろう。
読者の側には、それが「独創」と受け取られるのである。

◆クマムシ
ネットで調べてみると、クマムシは水がなくても百二十年も生きられるばかりか、放射能にさらされても電子レンジで加熱されても死なない「小さな怪物」であるという記述に出くわす。
クマムシの驚異の生命力を研究するグループが、日本を含む世界各国にあり、将来的には人間への有効利用が視野に入れられていることもわかる。

◆ペン・シャープナー
ペン・シャープナーとは、文章のカンを鈍らせないために読む本や、原稿を書く前に読むお気に入りの文章のことだ。

これは大谷更生も必ず実践しています。
◆推敲する
自分の書いた文章を読み返すときには、必ず声に出して読むこと。
黙読した際には「このままでよい」と思えた文章でも、声に出してみると、つっかえたり、言いよどんだりするものだ。
そのときには、ためらわずに書き直す。

調べる技術・書く技術』(野村進さん)