400ページを超えるボリュームに、なかなか手が伸びず、一か月放置していた本をようやく読み終えました。
ワーク・シフト』(リンダ・グラットン)


一番グッときたのは、このフレーズ。
独立を決めた11年前のことを思い出しました。

<シフト>をおこなうとは、覚悟を決めて選択することだ。

本書に興味はあるけど時間がない方へ
おススメは「エピローグ 未来のために知っておくべきこと」
ここで紹介されている3通の手紙
・子どもたちへの手紙
・企業経営者への手紙
・政治家への手紙
これを読むだけで、著者リンダ・グラットンが伝えたいメッセージの大枠を把握できると思います。

印象に残った箇所

◆好ましい進路を選び取るために
私たちは三つの面で従来の常識を<シフト>させなくてはならないと、私は考えている。
第一に、ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきだ。
第二に、職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきだ。
第三に、どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ。

◆時間に追われない未来をつくる
時間に追われる未来を迎えないためには、三つの<シフト>を成し遂げることが効果的だと、私は考えている。
第一のシフト
専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築く
第二のシフト
せわしなく時間に追われる生活を脱却しても必ずしも孤独を味わうわけではないと理解する
第三のシフト
消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出す人生に転換する

◆仕事の世界で必要な三種類の資本
・知的資本
知識と知的思考力のこと
・人間関係資本
人的ネットワークの強さと幅広さ
・情緒的資本
自分自身について理解し、自分のおこなう選択について深く考える能力、そしてそれに加えて、勇気ある行動を取るために欠かせない強靭な精神をはぐくむ能力のこと

◆第一のシフト
ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
<第一のシフト>に関して、私は次の二つの資質が必要だと考えている
*専門技能の連続的習得
未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職種を選び、浅い知識や技能ではなく、高度な専門知識と技能を身につける。
その後も必要に応じて、ほかの分野の専門知識と技能の習得を続ける。
*セルフマーケティング
自分の能力を取引相手に納得させる材料を確立する。
グローバルな人材市場の一員となり、そこから脱落しないために、そういう努力が欠かせない。

◆高い価値を持つ専門技能の三条件
第一は、その技能が価値を生み出すことが広く理解されていること。
第二は、その技能の持ち主が少なく、技能に対する需要が供給を上回っていること。
第三は、その技能が他の人に模倣されにくく、機械によっても代用されにくいことである。

◆子どものように遊ぶ
仕事が遊びになるのは、
普通はやらないことをする場合、
普通やっていることをやらない場合、
ものごとを普通より極端にやる場合、
社会生活の普通のパターンをひっくり返す場合だ。

◆キャリアの脱皮を成功させるコツ
第一は、新しいチャンスが目の前に現れたとき、未知の世界にいきなり飛び込むのではなく、新しい世界を理解するために実験をすること。
第二は、自分と違うタイプの大勢の人たちと接点をもち、多様性のある人的ネットワーク(ビッグアイデア・クラウド)を築くこと。
第三は、はじめのうちは本業をやめず、副業という形で新しい分野に乗り出すこと。

◆未来に必要となる三種類の人的ネットワーク
・ポッセ
頼りになる同志
*ポッセは比較的少人数のグループで、声をかければすぐ力になってくれる面々の集まりでなくてはならない。また、メンバーの専門技能や知識がある程度重なり合っている必要がある。専門分野が近ければ、お互いの能力を十分に評価できるし、仲間の能力を生かしやすい。
*ポッセのメンバーは以前一緒に活動したことがあり、あなたのことを信頼している人たちでなくてはならない。知り合ったばかりの人ではなく、あなたのことが好きで、あなたの力になりたいと思ってくれる人であることが重要だ。
*充実したポッセを築きたければ、ほかの人と協力する技能に磨きをかけなくてはならない。他人に上手にものを教え、多様性の強みを最大限生かし、たとえバーチャルの付き合いでもうまくコミュニケーションをとる技能が不可欠だ。

・ビッグアイデア・クラウド
大きなアイデアの源
*ビッグアイデア・クラウドは、自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成されなくてはならない。友達の友達がそれに該当する場合が多い。自分とは違うタイプの人間とつながりを持つことが重要だ。
*ビッグアイデア・クラウドは、メンバーの数が多いほうがいい。ポッセは最低三人いれば成り立つが、ビッグアイデア・クラウドは何百人ものメンバーで構成される場合もありうる。

・自己再生のコミュニティ
支えと安らぎの人間関係
自己再生のコミュニティのメンバーとは、現実の世界で頻繁に会い、一緒に食事をしたり、冗談を言って笑い合ったり、プライベートなことを語り合ったりして、くつろいで時間を過ごす。
生活の質を高め、心の幸福を感じるために、このような人間関係が重要になる。

連続スペシャリストを目指して、大谷更生も試行錯誤を続けます。

ワーク・シフト』(リンダ・グラットン)

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