「プロジェクターが映らない」
「ホワイトボードマーカーのインクが出ない」
「配布資料が違っていた」
講師として人前で話すことを何百回と経験していると、そんなアクシデントは一度や二度ではありません。
アクシデントが発生しても現場で慌てないように、私は次の5つを心がけています。
①会場最寄駅に1時間前に到着
電車遅延や不測の事態に備えて、1時間前には会場最寄駅に到着するように移動手段を選択します。
到着したら駅近くのカフェで一息。
コーヒーを飲みながら最終準備を行います。
②タイムスケジュール確認
当日予定しているカリキュラムのタイムスケジュールを確認しながら、進行手順の最終チェックを行います。
このタイムスケジュールをもとに研修を進行。
進み具合が予定と違っていたら、ワークなどで時間調整を行います。
タイムスケジュール例)
タイムスケジュールは初めてのテーマで講師を務める際に必ず作成します。
先日ある外資系企業からの依頼で、依頼元に用意いただいたスライドや演習シートを使って半日のオンライン研修を2回担当した際も最初に作成しました。
提供いただいたパワポスライドは180枚超。
その中に複数回のグループ演習が含まれています。
これだけのボリュームのスライドを、休憩時間を含めて4時間以内に収めるためには、しっかり時間管理を行う必要があります。
タイムスケジュールを作成する一番の理由は、与えられた時間内に研修を終わらせるためです。
企業研修で一番やってはいけないのは時間オーバー。
研修が予定時間を超えてしまったら、受講者が不満を感じるだけでなく、就業時間を超えてしまった受講者全員に余計な残業代が生じるなど、さまざまな問題が発生するからです。
タイムスケジュールを作成しておくことで、研修本番で細かい時間調整が可能になります。
・講義が伸びたので、グループ演習の時間を2分短くしょう
・講義が早く終わったので、全体で意見共有する時間を5分設けよう
といったように当日の進行に合わせてリアルタイムで軌道修正することができます。
タイムスケジュールができたら本番までリハーサルを重ねます。
しっかり準備することで、初めてのテーマでも不安を感じることなく講師を務めることができています。
③プロジェクター動作確認
会場に到着したら、まずPCとプロジェクターを接続して確認します。
・投影できるかどうか
・全ての席でスライドの文字がよく見えるか(一番後ろの席から)
どんな席でも見やすいように、スライドのフォントサイズは24以上で設定します。
④ホワイトボードマーカー確認
・インクが出るかどうか(黒・青・赤)
・油性マジックが混ざっていないか(書いたら消えない)
試し書きをして確認します。
⑤緊張をほぐす
用意されている場合は控室で、ない場合は会場のすみっこで↓を行います。
・太ももを伸ばすストレッチ
・かかと落とし
・舌回し体操
口をしっかり閉じて、ぐるぐると円を描くように舌でほっぺをなぞる
右回り・左回りを10回ずつ2セット行う
万全な事前準備のおかげで初めてのテーマでも落ち着いて講師を務めることができています。
本コラムは冊子「売れ続ける講師ノウハウ大公開」に掲載しています。
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