先日こんな依頼がありました。
◆時間：120分
◆テーマ：DX、チャットGPT
半分程度をチャットGPT（概要、ビジネス活用、デモ）に充ててほしい

依頼に対して私はこう答えました。
「ご要望のテーマ『DX、チャットGPT』に関しては、DXで活用する手段としてチャットGPTを10分程度解説でしたら対応可能ですが、ご要望の『半分程度をチャットGPT概要・ビジネス活用・デモ』は対応困難です」

「調整します」と回答いただくも、先方との折り合いがつかず、依頼は取り下げとなりました。


新しいテーマで講師を務める場合、
・関連書籍を3冊以上読む
・テーマに関する記事をネットでチェックしまくる
・他の講師のセミナーを受講する
といったように、準備にかなり手間とお金がかかるため、依頼してくださったテーマに全て対応していたら身が持ちません。

投資対効果に見合わないと感じた案件は、他の専門家を紹介するなど自分で引き受けないようにしていますが、それでも以下2つの条件のどちらかに当てはまる場合は、どんなに準備が大変でも自分で引き受けることにしています。
①今後、複数の依頼が見込める
②関係性を構築したい
講師料も重要ですが、それが全てではありません。

過去に「②関係性を構築したい」を理由に引き受けたときは、こんな状況でした。
◆テーマ：RPA（Robotic Process Automation）1日研修

このテーマを依頼してくださったのは岡山の研修会社の社長さん。
元システムエンジニアという私の経歴を見込んで声をかけてくださいました。

「やったことないんで無理かも」
と一瞬思ったのですが、
「この会社と関係を深めていきたい」
という気持ちが勝り、投資対効果を横に置いて引き受けて、9時～17時まで休憩時間を除いて7時間の1日研修で178枚のスライドを用意しました。
当日は内心ドキドキしながらも1日研修の講師を無事に務めたことでテーマに対する自信が湧き、岡山の社長さんとも関係を深めることができました。


本コラムは冊子「売れ続ける講師ノウハウ大公開」に掲載しています。


冊子はメールマガジン『日刊「大谷更生」』の読者登録特典として提供しています。