先ほどの「見やすいパワポスライド作成のコツ」に続いて、私がどうやって研修やセミナーの受講者配布用テキストを作っているかを解説します。
まず考えなければならないのは、テキストを用意する目的です。
・なぜテキストが必要なのか?
・何のためにテキストが必要なのか?
これを最初に決めてください。
私がテキストを用意する目的は
「受講者の集中力を持続させるため」
そのために2つの工夫を施しています。
①パワポのスライドをそのまま使わない
先方からの指定がない限り、テキストはMicrosoft Wordで作ります。
パワポのスライドを2in1や4in1などの設定で縮小印刷して事前に配布してしまうと、受講者は
「資料を確認すればいいや」
と手元の資料ばかりに視線が向いてしまい、前を向いて話を聴いてもらうのが難しくなります。
投影スライドとテキストを別に用意することで、
「次は何だろう?」
と投影したスライドに関心を持ってもらいやすくなります。
②穴埋め形式にする
一方的な講義を聴いていると、時間が経つにつれて集中力が低下していきます。
そうならないようにどうしたらよいか。
コツは受講者に動いてもらう機会を作る。
なぜテキストを穴埋め形式にするかというと、人は穴が空いていると埋めたくなるという本能を持っているからです。
テキストを穴埋め形式にすることで、さりげなく講義内容への興味付けを行うことができます。
さらに大事な単語やフレーズを、手を動かして書いてもらうことで、講義内容の定着を図ることができます。
穴埋めで書いてもらう以外にも、課題を提示して独りで考えてもらったり、ペアやグループで議論してもらったりすることも、動いてもらう機会を作る有効な手段です。
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